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Now Playing …… ROGUE GALAXY DIRECTOR'S CUT(宇宙の海は俺の海〜♪)(PS2) ・[攻略] ショップ品揃えリストガマノート(5/4 updated)
島根・広島旅行記。4月6日出雲4月7日松江・広島4月8日宮島4月9日帰宅
4月30日(月)

やべぇ。本棚の片付けが思いの外楽しくてビミョウにはまってます。
居住区がきれいになっていく様を眺めるのはいいねぇ。本が少なくなっている分、フィギュアが増えているんだけども(笑)

友人がシリコンバレーで働くことになったらしい。唐突に思えたのでびっくり。
うーむ、何年ぐらい行くことになるんじゃろうか。しかしまぁなんというか、私の周りには上昇志向の強い人が多く、時にまぶしくて仕方ないときがある。
こちとらやっと再就職したところだってのによー(苦笑)

まぁ、日本語吹き替えのゲームの入手性とかフィギュア購入の容易さとか考えるとなかなか日本を離れられないのも確かだけど。今なら amazon を使えばどこにいても買えるものなのかしらん。


4月29日(日)

夕方になってもそもそと布団から出て、本棚の整理に着手。
まずはえろ漫画をどうにかせんとアカンので、ズビズバと本棚から引っこ抜いて2/3ほどの量まで絞り込みました。合わせてブックオフの買い取りサービスにも注文。ゴールデンウィーク明けには買い取り発送が出来るといいなーと算段を建ててみたりもします。

でも、片付けるのが難しいのは本当はこれからで、えろくない漫画とか小説とかは全くの手つかず状態です。もともとここらの辺は少数精鋭で家に置いているので、どれも愛着があって困りもの。
同人誌の絞り込みも難しげで、そもそも最近は東方ジャンルくらいしか手を出していないので(たまにえちい本を買う程度)ここから量を減らすとなると、いにしえの leaf 系や key 系から削っていくという感じになるかなぁとかなんとか、ちょっと悩んでみる今日この頃のことであります。

よっしゃ!ローグギャラクシーやるぞー!(^-^/


日月は、部屋の片付けをやろう、ローグギャラクシーやろう、久しぶりに PC もいじろうかなーと思いつつも、関東地方はとってもあったかい日和で思わず昼寝しまくりです。ぐー。

まぁ、ぽかぽか陽気の中で惰眠をむさぼるのも幸せなことなのでそりゃいいんですが、寝ていて布団をはねのけてしまうからなのか、ちょっとのどの調子がおかしくなって危険信号が点灯。
ぽえっと風邪薬を飲んで、また夕ご飯まで寝ていようかなー。


っしゃー!ローグギャラクシーディレクターズカットをクリアした〜(^-^/

うんうん。特に飛び出た部分があるというわけでもないけど、全体的にバランスよくまとまっててええ感じです。遊びごたえは十分でしたわ〜。
クリア後のおまけマップもあるので、もうちょっとやり込んでみようかと思ってます。オーディーンスフィアが出るまでは、ローグギャラクシーを引っ張るですよー(^^/


4月28日(土)

はー。久しぶりにゆっくりと寝て、眠気も取れた土曜日のことですが、なんだか相変わらず関東はおかしな天気です。
ご飯食べながらニュースを見ていたら、昼の3時過ぎに突風でイベント用テントなどが吹き飛ばされて20人以上ケガをしたという話をやっていました。
竜巻被害っていうのは私が子供の頃の日本では耳にしたことがありませんでした。ここ2、3年で見かけるようになった被害でしょうか。
たまたま季節が悪かったのか、それとも温暖化云々なのかは分からないけど、自然災害は対策を立てるのにも限度があるので、少ないことを祈るばかりであります。

さて。
今日はローグギャラクシーを進めようかな。それとも部屋の片付けをしようかな。
最近、小説を初めとしてコミックや同人誌など本をアレコレ買っているので量も増え、そろそろ片付けないとアカン具合です。本棚に収まりきらずに床や机の上に置いてあるものも増えてきました。
んむむ〜。GW 前半は、ローグギャラクシーと部屋の片付けに時間を使うことにしよう、と思ってみたりした今日の日のことであります。

むむ。コンビニの ATM でも弐千円札がぽこぽこ出てくるですか(涙)しょんもりだ。
お札として、千円札と一万円札の需要が高いのは簡単に想像できるけど、その中間がビミョウなのよね。
巷の自動販売機等を眺めていると、特定のお札に対応している・していないの分かれ目に位置しているのが千円札です。バスの両替機とか、ちょっとした施設の自販機では対応しているお札は千円だけというものを多く見かけます。そこから一段階上がると、五千円札と一万円札に対応してる、という感じじゃないかと思います。

弐千円札がねー。今の千円札のアッパーコンパチブル的な位置づけになれば実用度もあるんだけど。(でもそのためには、1000円硬貨が世に出てこないと駄目かもしれない。両替機の仕組みを考えればそういう見当はつく。)
現状では、千円を超えるお札に対応した自販機では、五千円札、一万円札を使うでしょ。弐千円札ってめちゃくちゃ中途半端なんだよなぁと思う今日この頃のことであります。


4月27日(金)

会社から帰ってきて、ご飯お風呂にその他をアレコレと片付けて。

よっしゃー!ローグギャラクシーやるぞー!(^-^/
現在ストーリーは第13章。そろそろ終わりも見えてきました。この3連休でクリアできそうかしらん。


通勤し始めてから、パスモを買いました。JR は使っていないのでパスモなんですが、今更ながら便利ですねーこれ。
定期券の区間を乗るときには利便性が飛躍的に上昇する〜というほどのことはないんですが、それ以外の区間を乗るとき。例えば病院に通うときなどに切符を買わずにすむのが便利で。ちょー便利。
心配事はと言えば、チャージしたけど使えずに残ってしまうはした金が出てしまうということですが(パンヤの CP を思い出すと一番イメージしやすい(笑))、まぁ、カードを導入するときに保証金とってるくらいだから申し出ればきっと返金してくれるでしょう。いや、根拠はないけれど。

でも、でもね。
今日、市営地下鉄の駅で券売機に1万円入れて2000円チャージしたら、おつりに二千円札が含まれて返されたんだよ…(涙)
こういう、本質とは関係ないところでイメージを損なうのは損だと思います。自動販売機による売買がもっとも盛んに行われているであろう鉄道の各会社さんには、反省と改善を要求する次第なのですよー(^-^/
# まぁ、一番よろしくないのは金融庁なのか…。発行時の総理って誰だったっけか?


4月26日(木)

しとしとと雨が降り、肌寒かった昨日とは一転して、昼間の日差しがきつかった関東地方。
でも、日が沈んで家に帰って来る頃は冷たい空気を感じます。上着をクリーニングに出すには、まだちょっと日が早いかしら。

さて。
木曜の今日は再び半休をとって朝から病院へ。待合室は人でいっぱいになってて、一目見るなりかなりのげんにょり加減です。
来週は連休で病院もお休みなので、休みに入る前に薬を貰っておこうという人が多いんでしょう。春はただでさえ病院が混む季節なのに、こりゃしんどいわな(涙)トホ

診察が終わって薬を貰うと、日も高くなってちょうどお昼の時間。慌てて電車に乗って会社の最寄り駅まで出て、駅前のお店でご飯を食べました。
先週はあさりカレーを食べて失敗したと思ったので、納豆カレーでリベンジですよ!(^-^/
実は私、近所にお店がないこともあって、ココ壱番でカレーを食べたことは数えるほどしかないのですが、初めて食べたときのことはわりと鮮明に覚えています。それは前職の新人研修で名古屋に行ったときのことでありました。
席を同じくした仲間が無難なカレーを注文する中、半ばウケ狙いで頼んだ納豆カレーが思いの外美味しかったのが印象に残っています。一体誰が考えついた組み合わせなのかは分かりませんが、考案した人にもそれ相応の覚悟が必要なメニューだったんじゃないかと今でも思います(笑)

てなわけで、あのときの新人時代なフレッシュ気分を思い出すために納豆カレーを注文。
出てきたカレーの上に乗っかっている納豆は、いかにも「納豆パックから出てきましたー!」と言わんばかりの、どことなく四角っぽいかたまりになっててがっくり来ましたが、スプーンでほぐして食べます。

…うーん。やっぱり今食べてみても、納豆とカレーは悪くない組み合わせだ、と実感ですよ。
納豆には独特の臭味があるものですが、スパイスの効いたカレーと組み合わせることでマイルドになってトゲのない味わいになります。
納豆に生卵を合わせると臭味が無くなりますが、あの食感にかなり近い感じかな。納豆の臭味を押さえつつ、これもやはり納得独特の食感であるねばねば加減が、トロリ風味のカレーにとけ込んでいい案配です。
素のカレーじゃ物足りないけど、カツカレーみたいな重いものもちょっとなぁ、ってなときに、野菜カレーやシーフードカレーと共に、選択肢の一つになるカレーなんじゃないかなーとは個人的に思うところであります(^^/
ただ、納豆好きな自分から言わせて貰えば、トッピングする納豆はよく練ったものを使うか、さもなくば小鉢に入れて出して欲しいなーっていう気持ちがあるかも。納豆は練り込んでこそ味が出るものだと思うんだけど。

そんなこんなで、その絶妙な組み合わせを味わいつつ20分ほど店内にいましたが、まぁ自分で言うのも何だけど「納豆カレーなんて、一見イロモノなメニューを頼むのは私くらいなもんだろうなー」と思っていたら、どこかの誰かが一人、納豆カレーを注文したのが聞こえて、「おお。この味が分かるのが私以外にもいたとはー!」といささかびっくりしつつも妙な連帯感を感じて嬉しくなってみたりした今日の日のことであります(笑)
 

食後には近くの本屋によって、ぽえっと小説を一冊買ってきました。
診察で時間を食ってしまったために出社時間が迫っていて、アレコレと見繕う余裕もあまりなかったので、表紙のぱっと見た目でライトノベルを。
「リリアとトレイズ」という、なんだかファルコム臭が漂ってきそうな(笑)タイトルです。キノの旅を書いた人が著者なのかな。キノの旅は読んだことも見たこともないけど…

「J・P・ホーガン」や「L・M・ビジョルド」の著書もお薦めですか〜。
調べる時間がなかったので、今回は買わなかった(買えなかった)ですけど、週末に WEB で調べてみたいと思います。SF…なのかな?横文字の著者というとどうもSFっぽいイメージが湧いてきますわ。
実際に読んだことのある洋書の和訳というと、先日書いたザンスの他には、アガサ・クリスティとかコナン・ドイルとか、推理小説ものが多いんだけど。


4月25日(水)

会社に通い始めてから、電車の中では本を読むようになった〜というのは先日書いたことなのですが〜。

目下手を付けている「ゼロの使い魔」。これがまた面白くてなぁ。電車の中にもかかわらず、にへにへと顔がゆがんでしまうのでなんとも困りものです。
車内は通勤客で混んでいて、それなりに衆目もあるのに我慢できません。ページをめくりながらうふうふとしている姿をはたから見たら、さぞかし気味が悪いだろうなーと思うとちょっとマゾくて病みつきになりそうだわ(笑)
# っていうかこの主人公、間違いなくマゾい性格してるよなぁ(笑)

今は3巻を読み解いているところ。ルイズもいいですが、3巻になって急にシエスタが株を上げてきたので目が離せません。
キュルケは、まぁ、守備範囲外なのでいいっか。ハルヒだったら長門がお気に入り〜ってな感じの無口系が好きな人は、タバサなんだろうなぁ。

ただ、今現在は夢中で読んでいるゼロの使い魔も、本屋の棚を眺めると10巻以上あるみたいなのが不安と言えば不安なところもあります。まだまだ先は長いねぇ。
途中で飽きないよう、息抜きにちょっと寄り道をして他の小説を読もうかと思うんだけど…。さて、何を読んだものやら。
ライトノベル系からチョイスしてみるか、これまた積んである魔法の国ザンスの新刊(と言っても買ったのは数年前)を読むか、適当にエッセイでも手にとって読んでみるか、星新一あたりの短編を読むか、それともここしばらくサイエンスの話題から遠ざかっていたのでブルーバックスでも読んでみるか。
ちょっと本屋をうろついて、いろいろ漁ってみましょうか〜。
 

職ゲットおめありなのですよー(^-^/
私も、そろそろ購入したいと考えている XBOX360 に備えて、HDMI を備えているでかい液晶テレビが欲しいな〜とは思っているんですけど、一番の問題は置き場所がないこと…。
ただでさえ24インチのPC用が置いてあっていっぱいいっぱいなのに、32インチクラスはどうかなぁ。6畳の部屋にはちょっと厳しいような気がします。
家電用の液晶テレビがPC用としても十分使えればいいんですけど、そこらの辺の情報を集めていなくてニントモカントモ。まぁ、どのみち高解像度に対応した HDMI(もしくはDVI )切り替え機が必要になるので敷居は高そうな予感がします。

あー。いろいろと家電やPCやおもちゃを買うのもいいけれど、願わくば、お値段数十万円のレベルで部屋が2畳ほど広くなったりしないかなーとかなんとか、なんとも難しい日本の住宅事情を嘆いてみたりする今日の日のことであります。


4月24日(火)

ここ一週間くらいおかしな天気が続く関東地方。
急に寒くなったり、風がびゅーびゅー吹いたり雨が長く続いたりとなんとも微妙な日が続きます。体の調子を崩しやすい季節柄だと思うので、ちょっと気をつけなきゃいけないですな。
 

というわけで、架線のない地下鉄の仕組み。
みなさんかなり鉄道には詳しいんだなーと、想像以上のツッコミに思わずたじたじですわ(^^;

で早速、頂いたメッセージを頼りに、会社からの帰り際、地下鉄のホームから線路を眺めてみました。
じーっと見てみると…あったあった、ありましたよ。地面に2本のレールが敷かれているのはご存じの通りですが、ホームから遠い方の壁際に、一見、ガードレールか何かと間違えてしまいそうな太めのレールが引いてあるのが見つかりました。どうやらこれを、「第三軌条」(サードレール)と呼ぶとのことです。(地上の2本のレールは GND で、壁際低めのところに引いてあるサードレールが電圧のかかった送電線)

いやまぁ、今まで全く気にしたことがなかった訳じゃないけれど、漠然と、何かの配線を通している配管かと思ってたというのが正直なところ。あれがサードレールだよ〜教えられた上で改めて見ても、電力の供給ラインのようにはなかなか見えません。
なんていうかな。こう、電気を供給している〜と聞くと、例えば線路の上面みたいに錆びも取れていてきれいに金属の光沢が出てる様子を期待してしまうんですが、このサードレールは煤けているのか錆びているのか、色は艶のない黒色で、あんまり電気を通しそうには見えないというのが率直な感想です。そりゃ、酔っぱらった拍子にでも立ちションして感電死した事故があったというのも思わずうなずけますよ(笑)笑いこっちゃないけど(汗)
うーん。剛性を確保するためにヤキが入ってて黒いのかな?メッセージによると、架線よりも耐久性に優れている〜との事なので、そんなところかしら。

いやぁ。いざ地下鉄で事故が起きたときのことを考えれば知っておいた方がいい豆知識だと思うけど、想像すると怖いですね、地下鉄。
基本的には地上に線路を引くよりも騒音被害は小さいだろうし、交通渋滞の原因になったりはしないから環境へは優しいんじゃないかと思うけど、結果的に地中に空間が出来まくっているわけで、地震に耐えるための強度はどうなのかとか、火災が起きたら一酸化炭素などの有害ガスはどうなるのか、消防活動は満足に出来るのかとか、立ちションはともかく(笑)コミケ帰りの国際展示場前駅のように人でホームがごった返す中、押し合いへし合いで線路に落ちて感電してしまう危険性とかどうなのよ?とか。(りんかい線にはサードレールは無いと思うけど)

サードレールを使った地下鉄についての知識を持っていないのが私一人くらいなら別にどうってことはないんですが、これが10人、100人、1万人…とかになってしまうと、ちょっと考え物なんじゃないかなーと思う今日の日のことであります。シートベルトを締めずに宙返りジェットコースターに乗ったら死んでまうで!くらいの知識レベルで一般に浸透してればいいだろうけど。

日本では、都心だと銀座線や丸ノ内線。遠くイギリスのロンドンでは、世界最古の地下鉄にも架線がないそうです。前者はともかく、後者は蒸気機関車が通っていたためとのこと。蒸気機関車が通る地下鉄の駅なんて、考えるだけでも恐ろしい…(^^;


4月23日(月)

関東の首都圏を中心とした地域で働いている人は大抵そうなんじゃないかと思うけど、私もご多分に漏れず、通勤には電車を使ってます。

ぽえっと市街にでた後は市営地下鉄に乗って勤務先へと向かうのですが、今更というか何というか、つい先日から地下鉄の駅プラットホームに「ドア」が付きました。
都営地下鉄だともう既に全部の駅に付いてると思うんですが、電車車両のドアとは別に、ホーム側に据え置かれている開閉ドア。車両とホームとで、二重ドアになる、アレです。

    「へー。今更といえば今更だけど、これで少しは人身事故も減るのかねぇ」

と首をかしげながら電車を待っていると、到着した電車の車両ドアとホームドアの位置がずれて、通常の半分の広さしか人が通れなかったりとかしてげんにょり。
地下鉄は運転手さんの技量が問われる路線でありますなぁ。電車でGo!がめちゃんこ苦手だった私は改めて運転手さんの偉大さを思い知る次第であります。

そんなこんなで、今日も帰りの電車を待ちつつ、ぼーっとホームに突っ立って線路を眺めていたのですが…

    あれ?もしかして、市営地下鉄って高架線がない?!

うそーん!
首都圏を走るJR東日本の電車から始まり、新幹線も、先日乗った広島の路面電車も、「電車」と名前の付くものは大抵パンタグラフを備えていて、線路の上につるしてある高架線から電力を貰う仕組みになっています。私なんかが小学生だった頃は、正月のたこ揚げの時には、送電線や電車の高架線にヒモがからみつくと感電するから気をつけよう!と教えられたものです。地面の電位が GND、高架線が??ボルトで、その間を繋ぐと感電してしまうという仕組み。高架線や地面(線路?)に電気が流れていても、その上にいる鳥や人間が感電しないのは、電気がわざわざ抵抗値の高い経路を通らないからだと習ったのを覚えています。(ちょっと嘘っぽい)

するってーとなんですか。その知識を高架線の無い地下鉄に適用すると、すなわちそれは、電圧のかかってる高架線(に相当する送電線)と GND が同じ地面の上にあるって言うことなのか?もしかして、二本の線路を同時にさわったら感電してお陀仏になるんじゃ無かろうな?!

そう考えると、地下鉄の線路がすげー怖いものに思えてくるんですけど、実際のところはどうなんでしょう?地下鉄にホームのドアを設置しているのはこの所為なんでしょうか。
でもまさか、線路の上に仁王立ちしたとたんにぽっくりいってしまうようだと危なっかしくて仕方ないので(汗)なにか工夫があるんじゃないかと思うけど…

地下鉄で事故が起きても、迂闊に線路の上を歩けないなぁ、とかなんとか思ってみたりした今日の日のことであります。


4月22日(日)

昨日今日と、なんだかえらい風が吹き荒れてます。関東地方。

サンクリは、行きたいなぁ、どちらかというと行きたいかもなぁと思いつつ、眠たいなぁ、ローグギャラクシー進めたいなぁという気持ちも強くて結局行かずじまい。サンクリなんてもう長いこと行ってないけど、どんな感じのイベントになってるんでしょうか。

東方のオンリーイベント、例大祭は5月20日ですか。
こっちは行きたいなーと思っているのだけど、でもちょっと最近、いささか東方から離れ気味です。新作が出たりはしないのかしらん?


4月21日(土)

嗚呼、ローグギャラクシーが面白いなー(^-^/

明日は同人イベントのサンシャインクリエイションがあるのか。
うーん。行きたい気持ちはあるんだけど、体が付いてくるかなぁ…


4月20日(金)

ここ最近になって、東方をプレイしはじめたようなそぶりを見せている友人がいるので、なにげにぽえっとアドバイス。
いやまぁ私の STG の腕はごくへちょいものだし、そんな大げさな話は出来ないんだけど、永夜抄から本格的に東方世界に入った身としては、永夜抄は難易度もキャラクターの味付けもいいんじゃないかな〜とかなんとかメッセージを送ってみました。

ま、私よりゲーセン歴が長い友人だし(直近だとアイマスを遊んでいたようだ)あれこれ言うのも余計かもしれないけど、どうせ遊ぶからには楽しめるとええやね(^^/
ゲームが面白いなぁと感じれるようになったら、ちまたの同人誌など読んでみると世界が広がって楽しげですよ?幻想郷(東方プロジェクトの舞台となっている世界)は女の子ばっかりなせいもあって、女の子が集まってラブラブしてる話もよく見かけるので、そういう点では彼のベクトルにかなり近い感じがします(笑)
ただ如何せん、ふともも属性はないですな!東方と言ったら、もう腋。腋でしょ(笑)あとはドロワーズかしら。

そんな訳があったり無かったりするような日のことだったので、会社帰りに横浜の虎の穴に寄って、ロケット燃料★21さんの初恋クレイジーを探してみるも、やっぱり見つからず。通販サイトでも売り切れてるし、例大祭あたりで再販されることをと祈るしかないでしょうか。トホ(T-T;
横浜の虎の穴に行くには人口密度の高い通りを抜けて歩かなければいけません。仕事帰りの疲れた身で、人の多い金曜の夜にこんなせまっ苦しい橋を渡ってきたのによー、チキショー!(涙)と思わず涙がチョチョ切れそうになったので、今までビミョウに値段が高くて避けていた芳文社のコミック、ひだまりスケッチ(1)とねこきっさ(1)を買ってきました。

土日の週末は、買ってきた漫画を読みつつローグギャラクシーを進めようかな〜とかなんとか、うっひょー!オラわくわくしてきたぞー!(^-^/ってな気分で過ごしたいと思うのであります〜。


4月19日(木)

うおおお
お知り合いの、萃香の偉い人(最近霊夢に惚れすぎみたい)が飛びつきそうなアプリだわー(^-^/

でも、霊夢はツンデレじゃぁないと思うけど。


最近は電車で通勤していることもあり、移動中に小説を読むことが多くなりました。
プーの間は小説から遠ざかっていたので、読み込むのはわりと久しぶりのことになるんですが…いやいや、やっぱ本ってーのは読むとはまるもんですなぁ〜。

まずは買っておきつつ積んであった(何年間だろう…)クラッシャージョウの最新刊をぽえっと読破。
不思議と、電車に乗って通勤するのが楽しみになってくる感覚にわくわくしながら、最近流行のライトノベルに手を出してみようかなーと、本屋を歩いてみました。

ハルヒ…はぱっとページをめくって、うわ、こりゃアニメとまったく同じ内容だわ〜と、とりあえず回避。(ついでに言うと、その本の薄さにちょっとびびった(汗))
アニメになってて手ごろそうなもの…。灼眼のシャナか、ゼロの使い魔にしようと思って、とりあえず最初にゼロの使い魔をぱらぱらとめくったら

ルイズのお着替えを手伝う才人(主人公)の描写があったので迷わず買った!(^-^/

現在、1巻がもうすぐ終わりそうなところです。
あっさり読み終わっちゃうのが少々物足りないといえば物足りないんだけど、これはそれだけその小説が面白い!と褒めればいいのか、ページ数の割りにぼったくりすぎ!と非難すればいいのか、いささか判断に迷うところでありますわ(^^;


今日は木曜日なので、午前は半休とってぽえぽえと病院にお出かけ。

保険証が変わっているためにちょっと窓口で待たされましたが、あれこれと診察が終わった後はそのまま会社に行くことにして、駅前のお店で昼ごはんとしゃれ込みます。
結構飲食店が並んでいる駅なので、ふらふらと歩きながら「何を食べようかな〜」と悩んだ結果、カレーライスに決定。ココ壱番に入りました。

時刻はちょうど12時を回ったところ。
お店は会社勤めのサラリーマンでごった返していましたが、ちょうど席が空いたところだったので待たずにテーブルにつくことができました。

   「さて…。昔食べた納豆カレーがおいしかった記憶があるから、その味を思い出すべくまた頼んでみようかなー」

と思ったんですが、メニューを眺めると、「季節限定、あさりカレー」なるものがどどーんと一面を飾っています。
あさりか…!先日の旅行でしじみ丼を食べて、炊き込みご飯はちょっと物足りなかった記憶が脳裏に鮮やかによみがえります。

あのときのリベンジとして、同じ貝料理のあさりカレーを頼んでみるぜッ!
っと頼んでみたんですが、正直言ってカレーの味が強くてアサリの味が全然わかりませんでした(涙)あふん

食感はあるし、そういう点でアサリの存在感はあるんですが、どうもあの独特の風味がしないのがいささかしょんぼり。
今度の通院の時には、迷わず納豆カレーを頼むぜー(^^/ と気合を入れてみた今日の日のことであります〜。


4月18日(水)

新しい職場では、ノートPCを与えられたのでそれを使ってぽえぽえと作業してるんですが…

据え置きキーボードと比べて、キータッチの感覚がえらい違うのは我慢しよう。慣れない日本語キーボードで記号の配置がずれているのも許す。Enterが無駄にでかくてBackSpaceがちんまりなのもまぁいいだろう。
でもな…でもな、アンダースコア( _ )がこんな小指を思いっきり曲げないと届かないようなとこに位置しているのはすごく許せないー!(涙)

右シフトキーをアンダースコアにリマッピングしようかな(T-T;
# USBキーボードを繋ぐと言うのも手なんだけど、ノートの液晶もそんなにでかいわけではないので、手元と画面が離れてしまうのが使いづらいねぇ。


4月17日(火)

今日も今日とてぽえぽえと通勤。
昨日の夜は遅くまでローグギャラクシーを遊んでいたせいで、午前中はあまりの眠さに頭もふらふら。ともすれば居眠りこいてしまいそうな(こいてしまったかも(汗))勢いでしたが、午後からはなんとか復活してちまちまとお仕事してました。

でまぁ、自分の日記ページを更新&アップデートするのは無理だとしても、昨日は何を書いたか見返してみようかなーと sleipnir を立ち上げるところまで行ったのですが…

    パーティーションが無い状態であの自分のページを開くのは、いささか危険な香りがするー!

と、今更のごとく気がつきました(^^;
うーむ。プライベートで閲覧している限りは特に気にしてなかったんだけど、公の場(しかも会社)で開くにしては、あの背景のイラストはちょっとやばいなぁ(笑)

そんなわけなので、テキストベースで動くWEBブラウザを探してみたんですが、ぱっと見で見つかったのは秀丸エディタのアドインくらい。あのエディタはシェアウェアだから使えないなーというわけで、前の職場でも愛用していた LYNX を再び使うことに相成りました。結局これが一番落ち着く感じかしら。

URL も妙に長くて打ちづらいし、職場で読むには敷居高いページだよね。
職場でこの日記を見ている方がどれだけいるのかわかりませんが、なんとはなしに頭を下げたい気分で一杯になりました。うん。凄い事だよ〜きっと(^-^/


4月16日(月)

オフィスの窓にパチパチと雨の当たる音がする今日の関東地方。会社勤務も2週目に入りました。

今日は教材を使って言語のお勉強をしているのだけど、画面に出てくるガイドさんの声がオネアミスの翼のシロツグの声で、なんだか笑えてしかたありません。
あまりにやる気の無いへにょへにょした声で喋られるのでこちらも思わず腰砕け。異様に眠くなるんですけど…(^^;
これは意図してこの声優さんを使ったのか?それともちょっぴり茶目っ気出した上での選択なのか。そこらの辺どうなのかと小一時間問い詰めたい気もしますが、なにはともあれ教材としてはいささか疑問に思うところなのであります(笑)

さぁて。今日は残業はほどほどに切り上げて、ぼちぼちとローグギャラクシーを進めたいな〜。
久しぶりにやったらモロにはまるですよ。なにげにエロゲーのこころナビなどインストールしてはあるんですが、手につかないなぁ…

いやいや妖夢。ローグギャラクシーには別に妹も幼馴染も出てこないんですけどね?(笑)


ふう。久しぶりにローグギャラクシーにのめり込んでついつい時間を過ごしてしまいましたわ。

おめでとうメッセージもさらにいくつか頂いて、どうもありがとうございまするー(^^/
数年のブランクが就職活動の足を引っ張っているのは痛感したので、まずは食いっぱぐれないことを第一目標にした結果、就業先を見つけることが出来たのでよかったです。就職先がねぇー!というオチは自分でも一番恐れていた事態だったのですが、滑り込みセーフ!という感じでしょうか(^^;
季節は4月も半ばになり、これからあったかくなって眠くなる頃合いですが、それ相応にちまちまと働いていこうと思います。
今はプログラミングして機械をちょこちょこ動かしているからいいと思うんだ。問題は、言語の勉強とか英文の読解とか、そういうのがまわってきた時なんですけど…。まぁ、どうにかなるでしょう(笑)

銀行が株を進める理由は、手数料目当て…ですか。なるなる。
株のことは勉強してないのでよく分からないんだけど、手数料って売り買いする金額に応じて(取引額の何%とか)変わるのかな。それならば、銀行にとっては堅実な収入源になるのも納得です。
「もったいねぇ!銀行や証券会社にそう易々ともうけさせてたまるかッ!」とか思ったりもしますが、株を取引するのって何か資格がいるんでしょうか。国家資格なり免許なりが必要ならば、証券会社を通さなきゃならないのも分かるけど…。

職場からの書き込み、アップロードはやらない方が賢明ですか…。確かに、人が少ない会社だし、すぐに目にとまって注意されそうな気もするしなー(^^;
なるべくインターネット上に仕事と関係ないデータが流れないように努めたいと思います。まぁ、今の職場にはパーティーションがないので、あまりおおっぴらに遊ぶのもちょっとねーというのもあるので、多分大丈夫でしょう〜(笑)


4月14日(土)

っしゃー!やっと旅行記日記書き終わったー(^^/ 6日7日8日9日

これでやっと一区切り着いたっぽいのでほっと一息。
途中でデジカメの電池が切れたのはマズったと思いましたが、こうして日記を書いてみると電池が切れた後の方がいろいろと景色を見てなにかしら頭に思い浮かべていたんだなぁと思います。書き上がった日記を他人が見て面白いかどうかは非常に疑問だけど、旅行した本人にとっては結果として良かったんじゃないかな、と思います。

さてさて、5月にはオーディンスフィアも控えているし、ローグギャラクシーディレクターズカットを進めるですよー!(^-^/


ふあああ。今日はなんだか一日寝てましたわ。
友人との約束があったので、朝に一度起きて「やっぱ今日は駄目っぽい〜」と断ったはずなんですが、それがまるで記憶に残ってません。
お昼にはラーメンを食べたはずなんですが、これもイマイチ記憶が不鮮明。夕飯前に起きたあたりからやっと人としてまともに動き出した感じです。

んー。そろそろ、ローグギャラクシーを再開させたいなー。


■島根・広島旅行記

[2007年4月9日(月)]
7:00に起床。ベランダに出て外を眺めると、瀬戸内海が開けているのが見える。昨日は夜も更けてからホテルに着いたのでこんなに景色のいいところだとは気がつかなかった。宮島が一望できるポジションである。いい眺めで、朝日がまぶしい。昨日宮島を出発するときには雨もぱらついた中国地方であったが、今日はいい天気のようだ。
バイキング形式で朝ご飯を食べた後、部屋に戻ってベランダに出て、宮島を眺めながら歯を磨く。
こう、遠くから眺めていると、宮島というのは神社周辺のお店部落を除くと、もうあとはひたすらに山である。瀬戸内には、すでにこの時間からフェリーが走っているのが見える。月曜のこんな朝早くからフェリーを利用するのは観光客なんだろうか?観光以外だよなぁ…。宮島だけでは生活は成り立たないと思うので、物資の輸送なんだろうか。

8:30にはホテルをチェックアウトして、宮島口駅前でぼんやりと時間を潰す。昨日、宮島に行くときに客の行列が出来ていたアナゴ飯屋、うえのの開店を待って、あなご飯弁当を買って電車に乗り込もうという魂胆である。
9:00になるとおばちゃんが一人でお店の開店準備を始めたので、頃合いを見計らって弁当を買う。一番乗りで弁当を買ったが、お店が開くまでにすでに観光客とおぼしきじいちゃんばあちゃんの団体がフェリー乗り場に向かってぞろぞろ通り過ぎていっている。こんな朝早くから観光とは、じいちゃんばあちゃんはやはり侮れない存在である。
その後、ちょっと離れたところでこれまた広島名物のもみじまんじゅうを買って帰路に着く。まずは広島へと向かう。
宮島口で快速電車を待っていたら、外人さんが「Is this express or rapid?」と声をかけてきて、一瞬焦ったが、Yes,rapid. と答える。(Which 〜だったのかも)特急料金がいらない列車、という意味では rapid の方が多分適切だろう。
声をかけてきたカップルとおぼしきその外人さんは、でっかいリュックを背負っていた。結構本格的な登山リュックである。おそらく弥山を脚で登ったのであろう。日本三景の一つだからなのかどうかは分からないが、宮島は実に外人観光客の多い島である。わざわざ日本に来てる外人さんを勘ぐっても仕方がないのだが、日本というのはそんなに見所のある国なんだろうかとちょっと疑問にも思う。
映画に出てくるニュ−ヨークの街並みなどを見ていると、なるほど日本というのは緑のある町が多いよな、と思うけど、なにせ米国も欧州も広い。過酷な自然環境からジャングルのような密林だってあるに違いない。外人さんには日本のどこらの辺が魅力的に見えるのかちょっと聞いてみたい気もする。

10:28、のぞみに乗る。ここまでくれば、後は新横浜までひとっ走りである。うつらうつらとしつつ、気がついたら11:40。やはり昨日は遅くまで歩き回っていたから疲れてたのだろうか。気持ちよく寝た。
新大阪 11:53 では、背広姿のサラリーマンが大挙して乗ってきた。これから出張だろうか。お疲れさまである。
京都駅を出たところでランチタイム。朝に買ったあなご弁当を広げて食べる。宮島で食べたできたてのアナゴ丼もおいしかったが、お弁当として食べるのもなかなか。もしかして今回のお店の方がおいしいアナゴ丼かもしれない。うなぎの蒲焼きのようにたれの味が強いと言うことが無く、繊細な味付けだ。…というのは宮島でも思ったっけか。
「嗚呼、ビールが飲みてえなぁ。ちくしょう!」と思ったが、真っ昼間から酒をかっくらうのも何だし、なによりも、出雲大社の周辺を歩いた後、松江城の周りを練り歩いた後、宮島で山に登った後のような体の芯からすいぶんを求めているようなのどの渇きはないのでビールを飲むほどでもないだろう。

走る新幹線の窓から外眺めていると、ぽつぽつと桜が咲いているのが見える。これが日本の特徴なのかは分からないが、日本人はことのほか桜が好きと見える。川べり、公園、神社にお寺に学校にグラウンド。ちょっとした広場があればそこにはかならず桜の花が咲いている。これはやはり春の季節に桜が咲くことを意識して植えているのだろうと思う。
新幹線を降りて、私鉄を乗り継いで自宅に帰ってくると4時頃。駅前で350mlの缶ビールを買ってごきゅごきゅと飲んだ。一口目、二口目くらいは胃の腑にしみこんでうめえー!と思ったが、カンの半分を飲む頃には、だいぶ苦さを感じるようになってイマイチに感じた。やはり、お酒は運動や労働のあとに飲むのが、おいしく味わう秘訣であるのだろう。

出雲大社に始まり、松江、宮島と渡り歩いた今回の一人旅もこれで終わり。
日記を書いて旅の余韻に浸りつつ、新しい社会人生活をはじめようと思う。

終わり。


4月13日(金)

うっひょー!今日も眠いのう(汗)
昨日今日と、かろうじて朝の通勤の電車で席に座れたのが幸いしています。ぐーぐーと寝て、いくらか眠気が取れた状態で会社に着いてる感じ。
やっぱ2時半ごろに床について7時半に起きるのはつらいです。今日の朝ごはんって何を食べてきたっけ。全く記憶に残ってないよ…(^^;はうん

今のところは旅行記の執筆に時間をとられているのが大きいです。こんな量を書くことになるとは自分でも予想してなかった。
これが終われば、12時過ぎには寝れるようになるかしらん。


4月12日(木)

うーむ。
新しい勤め先の給与振り込みの受け取り口として新しい銀行口座を作ったのだけど、なんとゆーか、なにげに銀行の広告などに、

    「株をやってお金を儲けよう!」

みたいな事がでかでかと書いてあるのを見かけます。

うーむうーむ。なんで銀行はこういう広告を預金者に対して打ち出す必要があるのでしょう。
株をやって必ずお金が儲かるのならば、お客にお金を預けさせて運用させるよりも、そのお金を自分たちで運用すればいいじゃんとか思うんだけど、どういう理由でこんな広告戦略を打ち出すのか理解に苦しみます。預金させて資産運用は銀行側がやるというのなら理解できるんですが(銀行に預金されているお金=運用するためのお金を増やす一つの戦略だろう)、預金者が株を運用することでどうして銀行が得をするのやら。

そう考えると、なんだか株って胡散臭い雰囲気が漂ってくるから不思議です。
株を運用して儲かる人がいると言うことは、多かれ少なかれ損をする人がいるからだというのは想像に難くありません。
顧客に株を運用させて、そうすると株式市場全体としては株価が上がるわけで、そこをすかさず銀行が売りぬいて利ざやを稼ぐ。そんな、とてもイメージしづらい遠回りな手法ではあるけれど、よくよく考えるとちょっとそりゃないぜと言いたくなるようなカラクリなんじゃないかと思うんだけど。

経済というものに暗いが故の疑心暗鬼なのかしら…。


小さい会社だからなのかどうかはわかりませんが、新しく入社した会社には社員証というものがありません。
入社しても、「あなたを雇用します!」とか書かれた紙をくれるわけでも無く、給与明細をくれるわけでもないので、いざというときに

    「いや、あなたのことは別に雇ってなんかいませんよ?」

とかいわれたら怖いので(笑)なにか証明書になるものをください。親に見せたいんですよ〜とかなんとか言って、雇用証明書なるものを頂きました。
これで、晴れて被雇用者のしての身分を手に入れた…のか?!(^^;

前職と比べると、そこらのへんがものすごいアバウトなので心配性な自分にはなーんか不安なんですが、小さい会社って言うのはそういうものなんじゃろうかー。
 

というわけで、就業祝いのお言葉、どうもありがとうございますー(^^/

うん。まずはこの職場の環境に慣れるのが一番なのかな。環境の変化というのは馬鹿にならないので、まずは自分なりのペースをつかみたいところです。
緊張しまくって働きすぎても体と精神を壊すし、だからといって怠けているのも…いや、神経が図太ければいいことなんじゃないかと思うけど(笑)それもなかなか難しくてなぁ。
しばらくはそれなりな程度をつかむためにへにょへにょと働いてみたいと思います。

新しい職場でキャリアやスキルを積むというのは、転職活動をした経験からしてすごく大切なことだと痛感しましたが、この職場はどうでしょ。
スキルに関しては新しく積み上げるものがあるけれど、キャリアはちょっとビミョウな予感。人の少ない会社なので、部下を持つことはあまりなさそうな気がします。そこらの辺はちょっと心に留めておく必要がありそうね。いいか悪いかはともかくとして。

給与のほうは、まぁ、正直前職と比べると安いです。そりゃそうか。
4月途中で入社したこともあり、初任給は5月分と一緒に支払いますといわれたので、お給金は来月末まで待たねばなりません。あふん(涙)
フィギュアとかゲームとかPCパーツとか、買いたいものはいろいろ山積みなのだけど…(笑)


出勤二日目。寝ぼけたままの頭でふらふらとご飯を食べ、電車に乗って出かけました。
やはり、仕事をしてから帰ってきて、一息ついてぽへっと遊んでから床につくと次の日は寝不足もいいところです。週末以外は遊んでらんないかもな。

旅行記の執筆もなかなか進まず、旅行前にドはまっていたローグギャラクシーは進んでないのでちょっと欲求不満気味です。旅行中に届いた、PC 周りのパーツと3月に予約したフィギュアも箱を開けてないよ…。トホホ(^^;
職場で、息抜きに日記が書けてアップロードできればだいぶ状況も変わると思うんですが、セキュリティの問題が〜という理由で ftp がフィルタリングされているのがもどかしいです。
この日記はタグ入力式のエディタで書いて ftp でアップロードしているので、ftp が使えないのはかなり致命的なんだな。

んーむ。いまどき流行りのブログに移行してみようか、とかすごく今更なことを考えてみたりしますが、使ったことが無いので勝手がわからなくて、なんだかめんどくさそう。
この日記は、タグなんざ <a> <br> <p> <hr> <img> 程度しか使ってないので、プレーンテキスト的に書いたほうがブラウザで閲覧したときのイメージがわいて楽なんだけどな。

そういえば今朝は、電車に乗っていたらリュックサックをしょった子供たちが大挙して乗ってきてちょっとびっくりしました。
最初は中学生くらいかと思ったんだけど、私服姿だったので小学生高学年の子供が春の遠足に出かけるとかいう感じかも。
このくらいの歳の子は、女の子の方が大人っぽいねぇ。ポニーテールで髪が腰辺りまで伸びていて、ジーンズをはいたお尻からふとももあたりがすらりとしていて、ぱっと見は中学生くらいに見えます。それに比べると男の子は顔つきからして幼くて、2〜3は年が違ってそうな雰囲気を感じたりとか。この歳くらいの2〜3年は大きいよなぁ、と思いつつ、おかげでちょっと目が覚めた状態で会社に到着しました。

さて。昨日一日でPCのセットアップが大体終わったので、ちょこちょこと新しいことに手をつけていきますか〜。


4月11日(水)

先週4日に旅行に行こうかと思い立ち、その二日後の6日にはとっとと旅行に出かけていた私なのですが、実はこれにはそれなりの理由がありまして、

   「今日11日から就業することになりました。」

という訳だったりするのですよ。うっひょー、オラわくわくしてきたぞー!(^-^/
再就職すれば長い休みを取るのはいささか難しくなるだろうから、その前に遠出をしてきたってわけでして。本当は海外に行きたかったんだけど、パスポートが切れているのに気がついたのはもちろん4日になってから。トホホ。
で、日本列島の北は秋田まで行ったことがあるけれど、西のほうは、大阪〜京都くらいまでしか行ったことが無いので、出雲や宮島まで足を運んでみた次第なのであります。
これでしばらくは思い残すことも無い…かもしれないぜ!(笑)

そんなこんなで急な旅だったので、広島が実家だよ〜という話に対応できなくてすいませぬ(^^;
宮島は…んー、そうですねぇ。季節が季節なら確かに遠くから眺めたほうがきれいなのかもしれないなーとは感じました。でも、春先の今の季節は、山が緑に生い茂っているので宮島に渡っていろいろ歩き回るのも楽しかったです。暑くも無く寒くも無く(ちょっと肌寒かったかも)森林浴も楽しめるという点では、春の宮島は悪くないんじゃないかな。
ただ、これが紅葉の季節になるとまた違った雰囲気になるだろうなぁとは痛感したところです。秋、山の紅葉と厳島神社のコントラストを楽しむには、沖のほうから島を眺めていたほうがいいのかも。あと、夜に神社がライトアップされる様子は、対岸の広島から見たほうがきれいだろうな〜。(今回、ライトアップされる時間帯には宮島が見える場所にいなかった)

旅の無事を気にかけてくださった方にも感謝感謝です。何とか無事に帰ってまいりましたわ。
一番ピンチだったのは、初日に和牛焼肉を食べに行くときだった…。バスもタクシーも通らないし、どうしてくれようかとちょっと不安になりましたが、無事に目的地に着いたときにはほっとしたものです。
まぁ、アレですな。目的地の場所を確認するときは、今度からちゃんと縮尺のついた地図を見ることにしようと心に決めました(笑)

FM音源の音が心地よかったドラゴンスピリット。
このゲームは、シューティングゲームとしては続編であるドラセイと比べても難易度が高くて曲者だったのを思いだします。grave yard あたりから難しくなってずいぶんとてこずったっけか。氷河あたりにもなるとパターンを覚え切れなくて、半ば運任せでクリアしました。X68 で遊んだので、いくらコンティニューしても大丈夫だったのが唯一の救いだった…。

声が出るゲームといえば、アーケードではグラディウスシリーズが英語でしゃべって、ゲームオーバーになると you need some practice とか言ったよ言ったわ〜と懐かしんでみたりしますが、個人的にはそれよりも PC88 シルフィードの「おまえはよわかったー!」の方が印象深いです(笑)やっぱ、国内で発売するゲームなら日本語でしゃべってこそだと思うのよ。
アーケードで日本語でしゃべるゲームって…ストII より前だと何があるんでしょうね。スパルタンX、イーアルカンフー、プーヤンあたりは、日本語というのにはちょっと無理がありすぎるか…(笑)

就職活動を心配してくださった方もありがとう〜。とりあえずなんとか潜り込むことに成功しましたが、今までとはちょっぴり方向性の違う技術領域に踏み込むので心配なところもあります。
心身ともにおかしくならない程度に、ほどほどに働いてお金を稼ぎたいところ。仕事が面白いに越したことは無いけれど、人間、やっぱり体と心が資本なのでそこらの辺は自分でコントロールしていきたいと思います。

おかえりなさいのメッセージもありがとうございます〜。
まずは旅の総まとめとして日記を書き上げたいですね。日記を書きながら、嗚呼、あんなことがあったなぁ。こんなこともあったなぁ…と思いをはせるのも旅行の楽しみの一つだと思うのですよー(^-^/


うっは。旅行記全然書き終わらないよ(汗)
自分で言うのも何だけど、よくもまーいろいろ歩いてきたもんだと振り返ったりしますわ。

旅のイメージが頭から抜けないうちに書いておきたいんだけど、あとどれくらいかかるかなぁ。


■島根・広島旅行記

[2007年4月8日(日)]
朝、目が覚めたら既に8:30。8時にセットしたモーニングコールが鳴らないことに毒づき、いささかサービスの悪いホテルだと舌打ちする。部屋も狭くて4畳半程度だろうか。ベッドで部屋の一辺を使い切っているのでそのくらいだろう。そのくせ一日目の出雲のホテル6000円よりも千円高い7000円なので如何ともしがたい。
朝食サービスもないのだが、そこそこ駅には近いので、さっさとチェックアウトして駅前の喫茶店で軽くトーストの朝食をとる。

9:30、電車に乗って宮島口へ向かう。10時に駅について降りると、朝ご飯を買っているのか昼食のお弁当なのか、「うえの」というお店でアナゴ弁当を買うのに人が並んでいる様子が見える。朝から大変だなーと思いつつ、ちょっと気に留めておくことにする。
駅を出るとすぐに瀬戸内海だ。早速フェリーに乗って宮島へと渡る。フェリーの2階に上ってみたが、風はとても冷たい。潮風の冷たさに海を感じる。内海とはいえ、やはりここは海だと実感。でも、その割には潮の香りがしてこないところが、江ノ島あたりの太平洋とは感触が違う点だろうか。
フェリーから海を眺めるとカキの養殖イカダが点々と浮いているのが見えてきたが、今は季節じゃないんだろうなーと思うといささか残念な気持ちになる。カキは大好物なんだがな。
宮島に近づいてくると、フェリーは大鳥居の近くを横切る。写真なんかではよく見かける、海の中にぽつんと建っている、朱色が鮮やかなでっかいあの鳥居だ。
鳥居の向こうには宮島の山々が連なり、山の緑が映えている。秋の紅葉の季節なら、鳥居の朱色と相まってさぞかしきれいなことだろう。機会があったら秋にも来てみたいと思う。

フェリーを下りると、まず目にはいるのは鹿である。ここは…島だよな?宮島だよな?奈良ではないよな?と思わず自問自答する(笑)
フェリー乗り場から海岸線に沿った道も、おみやげ屋さんが軒を連ねる通りも鹿だらけ。鹿せんべいも売っていたが、一度せんべいをあげるとしつこいほどにその人をつけ回す。エサをくれない人には見向きもしない。正直、ちょっと可愛くない(笑)猿やイノシシと比べれば愛嬌はあるが、鹿はやはり自然の中で生きている姿が美しいと個人的には思う。

しばらく歩いていると、大鳥居と共に厳島神社(いつくしまじんじゃ)が見えてくる。朱色で彩られた回廊がとても鮮やかで印象的な神社だ。
しかし、神社としての造りはかなり小振りで、小さな社が点在している間を朱色の回廊が繋いでいる…といった感じだ。敷地もそれほど広くなく、余裕を持った作りではない。建物としては全体的にあまり高さが無く、平べったい印象だ。ここらのへん、広大な敷地に木の色をそのまま使ったごっつい神殿が、ドン、ドン、とそびえ立っている出雲大社とはかなり趣が異なる。同じ神社でこうも装いが異なるというのは、日本に住んでいながら初めて気がついたところで、今更ながらも新鮮である。海にある神社と山にある神社の差かもしれないし、作られた時代の差かもしれない。厳島神社のほぼ中央、大鳥居を眺めることが出来る絶好の位置に舞を舞うための舞台があるのだが、これは平清盛が贈ったものであるとのこと。平安の貴族の贅沢な美的感覚が、この神社には色濃く表れているのかもしれない。
大鳥居の周辺は、干潮になると潮が引いて鳥居まで歩いていけるらしいのだが、朝方は残念ながら潮が満ちていて渡ることは出来ず。海の向こうに鳥居を眺めていたら、鳥居の前の浅瀬を鹿が飛び跳ねながら渡った。おおー!と声を上げる観光客一同。往復しないかとしばらく鹿を眺めていたが、その気配は無し。対岸で鹿せんべいをちらつかせれば渡ってくれたかもしれない(笑)
一通りお参りして(というか、この神社の主神は…誰なんだ?)、神社のおみやげにはしゃもじを買ってみた。昔、なんだかいう住職さんだか神職さんが、宮島の特産品にしようと琵琶をモデルに考えたのがしゃもじの始まりであるらしい。「召し(飯)取る」とかなんとか言って、高校球児の勝利祈願に買われることが多いんだとか。ちょっとオヤジくさいセンスに苦笑しつつも、大鳥居と同じ朴木(ほおのき)で出来たしゃもじを選んだ。今時は普通、樹脂製のしゃもじを使うものなんだろうが、熱いご飯や熱い釜をしゃもじでさわっているとなんとなく溶け出してきそうで個人的にはあまり好きではない。長持ちはしないが、出来ることなら自然の香りがする木のしゃもじでご飯をよそいたいものである。

厳島神社を廻ると一時間かそこら。なんともあっさりとお参りが終わってしまう。いろいろと遊戯施設が揃っていて、古めかしい面影が感じられない現代的な観光地になってしまっている史跡はがっかりしてしまうものだが(例えば小田原城とか)、こうもあっさりと回り終わってしまう史跡も、なんだか肩すかしを喰らったような気分になってしまい、なかなか難しい。
昔々、出雲大社や厳島神社に参拝するために全国から行脚してきた人々はどんな気持ちでやってきたのだろう。こういってしまうと失礼だが、こんな何もないようなところに(当時はおみやげ屋さんだってほとんど無かっただろう)はるばる東海道などを歩いてやって来るためには、それ相応に覚悟なり、気を奮い立たせるなりの信念が必要だ。昔の日本の人の心には、本当に神が宿っていたのかもしれない。今では世界でも屈指の無宗教民族だけれど。

厳島神社を出た後は、併設されている宝物館を覗いてみる。厳島神社ゆかりの品々が展示されている小さな建物だ。
中に展示されているもので目にとまったものは、一つは書物だ。厳島神社に縁のある書物は、みな漢字で書かれている。かなりかっちりと書かれた字体で、読めるか読めないかはともかく書かれている文字ははっきりと読み取れる。
それに比べると、昨日松江城で見た書物はみなひらがなで書かれていた。中学校の授業で名前が出てくるような物語の写本(名前忘れた)が置いてあったのだが、すらすらと崩された書体のひらがなで、なんと書いてあるのか日本人である自分でもよく分からないものだった。時代の差によるものなのか、それとも書いた人物の地位(神職にある人なのか、庶民なのか、武家にある者なのか等)によるものなのかは分からないが、同じ日本という国で作られた書物なのに実に対照的で、強く印象に残るものだ。
もう一つ目にとまったのは刀。日本刀だ。大概、私が慣れ親しんでいる刀というものはゲームの世界のもので、サムライスピリッツやソウルキャリバーに代表される格闘ものから RPG に至るまで、ゲームの中では敵を切りすてる武器というのはありふれた存在である。すらりと長く、鈍い光を放ち、すぱっとものを両断する刀というのはとても格好良いのでよく使われるのだろうが、実物はサムスピに出てくるようなめちゃんこ長い刀とはほど遠いものである。刀身の長さは指先から腋の下くらいまで。柄を合わせても腕一本の長さくらいである。実際に鉄で出来た棒きれを振り回すとなればこれくらいが現実的なものなのだろう。剣道で使われる竹刀よりも一回り短い印象を受ける。
その隣には、いわゆる太刀も置いてあったがこれは大きいものだった。この剣を持ち、柄を両手でもって地面に突き立てれば手がちょうど目の前に来るだろう。刀身の強度を確保するためか刃の幅はかなりのもので、これを構えて振り回すのは非常に大変そうだ。覇王丸の刀のような、一撃必殺の武器になるだろう。しかしながら、背の丈よりも長いようなものでないのもまた確かである。

厳島神社宝物館を出て、すぐ隣の大願寺へと足を運ぶ。
神社のすぐ隣にお寺があるというのは、どこか奇妙な感じがする。ガイドブックによると、この大願寺というお寺は明治維新まで厳島神社の修理と財務を請け負っていたとのことだ。弁財天が祀られているためだろう。
以前、お寺の住職を父に持つ知り合いから、お寺の持っている思想はどうも自分の考えとは合わないので引き継ぎたくない。神社の神職になりたいという話を聞いていたので、神社と寺院というのはあまり仲が良くないイメージを持っているのだが、厳島神社と大願寺の間柄を眺めていると本来は仲がいいものなんだろうかと首をかしげる。仏教だってかなり古くに日本に伝わってきた教えだろうから、共に認め合う文化があってもおかしくないし、どちらも多神教であるので、そういう点でもなじみやすいものだったのだろう。
(極端かもしれないが、例えば唯一神をあがめる宗教の代表格であるかもしれないイスラム教は、同じく唯一神を持つキリスト教やユダヤ教には寛大だが(同じ旧約聖書を教典として持っている)、多神教は真っ向から否定している。)
まぁ、厳島神社と比べるとどうしてもマイナー感は否めず、敷地の広さからお堂の大きさ、果ては参拝客の数までもが厳島神社に遠く及ばない様子だが、これはこれで素朴な落ち着いた雰囲気が漂っていてよいものだ。お寺というものはお守りなどと縁が薄いため、あまり儲かってなさそうなところがこんな素朴さを演出しているのかもしれない(笑)
お墓を敷地内に置いて檀家を持ち、寄進を受けるのが寺院のやり方だろうから、比べてみても仕方ないのだろうけど。

お寺を出てから、厳島神社周辺の家が建っている街並みを歩いていると、こんなちいさな島にも意外にたくさんの民家があるのを目にする。旅館、土産物屋、神社寺院の人たちの家も多いだろうが、その数だけではない集落がきちんと存在するのに驚く。何をして生活してる人たちなんだろうか。農業?商業?工業…はなさそうなので、漁業あたりか?
登山などで山奥の集落を眺めるといつも思うことなのだが、世の中には自分の知らない世の中の生き方がどれだけあるのかと途方に暮れ、天職なんてものはそうそう簡単には見つからないもんだよなぁというため息と、この世のどこかには自分が幸せに生きることが出来る生活があるはずだ、というかすかな希望を感じる。再就職して仕事が楽しいといいんだけどな。

そんなことを思いつつ集落を抜け、旅館の店先でお茶をしている人たちの傍らを通り抜け、山を少し登って多宝塔という小さな塔があるところまで来て、桜が咲き乱れる高みから瀬戸内海を眺める。すると、フェリーで渡ってきた対岸が一望でき、立ち並ぶ家々やホテルなどの大きめの建物がはっきりと見える。こうしてみると、瀬戸内海という海は実はすごい狭いんじゃないかと錯覚してしまうのだが、宮島は広島本土からほんのちょっとしか離れておらず、また、周りには島が点在しているために四国が見通せないのだと、日本地図を眺めた記憶を思い出す。その大きさが把握できるようでなかなか把握できない、微妙な海が瀬戸内海なのだ。

少し山を登って大聖院という寺院に入ると、ここはお寺の割には結構人がいて、穴場的なスポットのようだ。厳島神社が家族連れやツアー客などのちょっと浮ついた(?)観光客ばかり集めているのに比べ、ここはお年寄り夫婦や本格的なカメラを持った人、はてはお堂の中の仏像に熱心にお経を唱えている(暗唱している)人までいて、信心深い人たちが集まっている印象を感じた。
説明書きを読まないとなんという神様が祀られているのか違いがよく分からない、似たような社が点在している厳島神社と違って、建物もかなり新鮮な作りのものが多く、一つの目玉は88体もの仏像が置いてあるお堂だ。廻ってみたが、ただ歩くだけでも結構時間がかかり、これで念仏でも唱えようなら数時間があっという間にたってしまうような有様だ。(一つ一つの仏像がなんという神仏を彫ったものかの説明があり、それぞれに対応したお経の一節が記されている。)とりあえず、自分の干支を司る仏様のところで念を入れてお参りしておくくらいが精一杯だろう。
しかしそれにしても、いささか俗な話であるが、仏像が多すぎてお賽銭が全然足りない(笑)一つの仏像に10円を入れたとしてもこのお堂だけで880円。他にもたくさんのお堂があり、そして神社と一番違うのは、一つのお堂に祀られている神仏が一人ではない、ということ。もう、そこらの辺一面が仏像や地蔵だらけであり、阿弥陀如来になんたら菩薩、不動明王やどうたら神、しまいには読み、書き、そろばん地蔵なんてものまである始末である(笑)いや、読み書きはいいとしても、いまどきそろばん地蔵は無いだろうよ。トホホ。
宮島に行って寺院を廻ろうという気持ちがあるのならば、是非とも小銭をたっぷりと準備して望みたいものだ(笑)
ちなみに、からす天狗の地蔵もあったがさっぱり全然一ミリも萌えなかった。こわもてのオッサンである。すごくしょんぼり。幻想郷は、まさにその名にふさわしい幻想世界なんだとしみじみ思い知った次第である。

ここらの辺で、厳島神社を中心とする市街を一通り散策したので昼食をとることに。
ガイドブックを眺めると、宮島と言えば、牡蛎!アナゴ!と、そこらの辺が名物であるらしいのでアナゴ丼を食べることにしてお店に入った。
この日は日曜日で、お店の場所も厳島神社に近いと言うこともあって店内はかなり混んでいる感じ。通りのあちこちに食事処があるくせに席がほぼ埋まっているのだから、この観光地の集客力はたいしたものだ。
注文を頼んでしばらく待つと、アナゴ丼が出てくる。幼い頃はアナゴとうなぎの区別が付かなかったものだが、今見てもあまり明確に区別できないのは私の食生活が貧しいからであろうか。うなぎの蒲焼きの方が色が濃いが、それはおそらくタレの違いだろう。魚の身としては大して違わないんじゃないかなぁと思いつつアナゴ丼を口にする。
ふむむ。タレの味が強くさらに山椒を効かせて食べるうなぎ丼とは違い、とてもさっぱりとした味わいだ。繊細な味付けで、うなぎ丼を赤味噌の味噌汁に例えてみるならば、さしずめアナゴ丼はお吸い物、といった体である。もともと刺身やしゃぶしゃぶのように素材の味を壊さずに味わう料理が好きな私にはかなり好みの魚料理だ。うなぎは一膳食べると飽きてしまうが、アナゴ丼は一杯食べてもちょっとものほしさが残って、そういうところも印象を強める要素かもしれない。

おいしく頂いてお店を出て、道をとって返して再びお店が建ち並ぶ通りを歩く。昼時と言うこともあってとても人が多く賑わっているのだが、その中で何カ所か、焼き牡蛎を店頭で売っているお店を見かけた。牡蛎は基本的には冬の季節の食材で、この時期には食べられないだろうと思っていたので少々驚く。今時は養殖かなんかで水温を調節し、一年中食べられるようになっているのかもしれない。
とりあえず、名物と言われるものは食べてみようと思っていたので、迷わず屋台で注文。2つ頼んでみた。
生牡蠣を焼いていると、そのうちからの合わせ目から泡を吹いてくる。頃合いを見計らって、金属のヘラをガリガリと差し込んでがぱっと開ける。見ると、かなりの大きさの牡蛎だ。いつもスーパーなんかで買ってくる生牡蠣の3倍ほどはあるだろう。縦の大きさは手のひらくらいだ(指除く)。食べ応えばっちりな予感で思わずゴクリとつばを飲む。
屋台のおじさんから貝殻ごと受け取り、フーフーとさましながら口にほおばる…。
うまい!うまいなぁ(涙)こんなに食べ応えのある牡蛎を食べたのは初めてだ。レモンの絞り汁をかけたわけでもないのに、いつも牡蛎を食べたときに感じる生臭さが皆無でほんのり甘い。海鮮の刺身特有のあじわいだ。おそらく養殖であろうとはいえ、とりたてを食べるとこうも違うものなのかとしばし感動する。
そんな感じでニヤニヤしながら屋台の前でほくほくと牡蛎を食べていると、道行く人が足を止めて、おっちゃんが牡蛎を焼いている様子を眺めはじめる。外人さんが指を指してなにやらごにょごにょと言っているのも見えた。「アレがカキだよ。生だぜ生〜」とか言っているんだろうか。カキはフランス料理などの洋食でも食べるだろうが、こういう食べ方をするのはおそらく日本くらい…さもなくばせいぜいアジア圏くらいだろう。なんともいいさらし者である(笑)今時の世の中では生牡蠣はちょっと怖い食べ物であるけども、全くの生ではないのだし相応にリスクを覚悟するだけの価値はありますぜ?と心の中でつぶやいておくことにする。

牡蛎を食べ終えて再び街の中を歩くと、もう一つの広島名物、もみじまんじゅうのお店がずらずらと並んでいるのが見える。名物は名物なのかもしれないが、どこにでもあるよねぇ、あんこをカステラ状の生地で包んだお菓子は。
と思ったので、おみやげとして買うほどのものではないと判断。ガラス張りの向こうでガッチョンガッチョンと機械がフルオートでまんじゅうを作っている様子が眺められるお店で、ばら売りのもみじまんじゅうを一個だけ買う。受け取るとまだほんのりとした温かさが手に伝わる。焼きたてを食べるとなれば、これはちょっと楽しみだ。惜しむらくは、手作りで作っている様子が見られれば、おみやげとして買ってみてもいいと思えるんだが。その点は少々残念だ。

さて。宮島の海岸線沿いのあたりはこれでほぼ見所は回り終えてしまった。水族館などもあるが、これはまぁ江ノ島でもサンシャイン60でも行けば見られるものだ(と思う)のでパス。宮島の中で一番高い山、弥山に登ることにする。
たかが標高500mちょいの山である弥山だが、ごく狭い島にあるため、海抜500mそのものを登ることになるので足で全部を歩くとかなりしんどそうな山である。観光のついでに〜というのは正直少々酷だろう。
そう思う観光客は多いのか、ちゃーんとロープウェイが完備している。片道15分程度で1000円というのはちょっとぼってるなぁと思いつつも、手軽に宮島の景色を高みから眺めるにはいい手段なのでぽえっと乗車。第一ロープウェイは8人乗り(余裕持てば6人)でいささか小振りであるが、ふもとから山頂の高さまで一気に登っていく。神社周辺の街があっというまに小さくなり、目にはいるのは宮島の緑と、広島の市街の建物、そしてその間に横たわる瀬戸内海の海峡だ。
季節が秋ならば紅葉がきれいだろうなぁと思いつつ山を眺めていると、所々に立ち枯れた木が見える。相席した外人さんとそのガイドさんがやりとりしている話をなんとはなしに聞いていると、どうやら酸性雨で枯れた松の木(赤松)らしい。へ〜、そうなんですかーと声をかけると、近くにコンビナートとか製紙工場があるんですよ、と教えてくれた。なるほど、そういえば広島の近くの呉あたりは重工業が栄えていると小学校の社会で習ったような気もする。呉ソフトウェア工房のごちゃキャラゲームが好きだったのでそこらの辺はよく覚えているのだ。
途中の駅でロープウェイを乗り換え。少々大きめの第二ロープウェイに乗ってほぼ水平に谷を渡り、弥山へと移動する。途中、下を見やるとおじいちゃんおばあちゃん達が足で下山しているのが見える。やはり装備はそれなりに本格的な登山をする格好だ。神社に参拝するという格好でないのは確かである。デート気分でやってきたカップルにはきっと苦しいだろうなぁと、昼食をとったあたりの街並みを思い出してちょっと苦笑いをする。
遠く東の方を眺めると瀬戸内海の水平線が見えそうな感じ。やはり島のない方角を見ると、海なんだなぁという実感が湧いてくる。こうしてみると、改めて宮島は狭いのに急峻な島だというのが分かる。山のすぐ麓が海になっていて、山と海の間の本当に狭い土地に神社と市街が集中している。

第2ロープウェイも降りると、そこから先は徒歩で尾根(っぽいところ)を歩き、弥山の山頂に向かうことになる。指示版を見ると距離は1kmほどなので、神社周辺を歩き回ったあとの私の乏しい体力でも何とかなるだろう。
歩き始めて20分程度でほぼ弥山を登り終える。弥山の山頂付近には寺院が集まっていて(ガイドブックを眺めると6つか?)、そのうちの一つが到着した場所だ。ここまででそれなりに疲れたので、上着を脱ぎ、ペットボトルを取り出してごくごくとのどを潤す。ここまでの道のりの途中では、なんとまぁハイヒールで道を歩く女性とすれ違ったのだが、コンクリートで整備されているとはいえ少なくともここはそういう靴で歩く道ではない。彼氏と一緒に来ている風でもなかったので、さぞかし苦しい道中だったであろう。少々同情すると共に、ガイドブックはちったぁ弥山の山登りへの準備について書いておくべきだと思った。厳島神社に観光に来て1時間程度で回り終わってしまい、時間余ったから〜ロープウェイもあるから〜とか言う感じでついでに回れる場所ではないのだ。

1200年間、消えずに燃え続けているという囲炉裏の火を見たあと(部屋の中がけむくてけむくて、一酸化炭素中毒になるんじゃないかと思った)早速、第一のお堂から右回りにぐるっと弥山を回り、お寺参りとしゃれ込む。
宮島は、島の平地では厳島神社を中心として街が賑わっているが、大聖院や弥山など、山の上ではもっぱら寺院が幅をきかせており、その対比が不思議な感覚を醸し出している。弥山に登るときも、信心深い人は出来るだけ小銭を多く用意して望みたいものだ(笑)

10分程度も歩くと山頂に到着。展望台と、一本200円の250mlの缶ジュースの自動販売機がある以外は何もない山頂だ。途中途中にある小さなお堂がなければ単なる寂れたハイキングコースのようなたたずまいで、よく言えばいい具合に寂れている。こんな人気のない静けさに、どこかこう、神妙な気持ちにならないでもない。
ごきゅごきゅとドリンクを飲みながら山の景色を眺めていると、ぽつぽつと小雨が降ってきた。強く降るのかと心配したが、ちょっとした雨が時折降ったりやんだりという具合なので心配はいらなさそう。ほてった体には程よく気持ちいい。
展望台から休憩所の周りを眺めていると、厳島神社の周りにいた人なつっこい鹿がなぜかこんな弥山の頂上にもいる。そんなに足繁く人が来てエサを与えたりするのだろうか。生き物の適応能力には感心するばかりだ。人間でもそうだが、生き物がより楽な方へ楽な方へと適応するのは実に簡単。厳しい自然環境に適応するためには数千年〜数万年の時間をかけた進化が必要なのと比べれば、堕ちるのに必要な時間はほんの瞬きほどの時間に過ぎないのだ。
休憩したあとに20分ほどかけて弥山の山頂のまわりを小さくぐるりと一周すると、このハイキングコースも終わり。あとは下るだけ。
来た道をぽてぽてと戻っていると、向こうから登ってきた小学校3〜4年生くらいの男の子が「こんにちはー!」と声をかけてくれた。元気な男の子だ。登山道ではすれ違う人に声を掛け合うのがわりと普通の習慣であるが、すっかり観光地化しているこの宮島で声をかけられて、これはちょっと驚いた。
挨拶をする子供にはきちんと応えてあげなくてはいけない。こちらも負けずに「こんにちは!」と少し気を込めた挨拶をする。いい子ぶるつもりはないが、こういうのはやはり気持ちがいい。子供に少し元気を分けてもらった気分で山を下った。

山を下りて4時。この頃になると昼食時には人ばかりだった雑踏も消え失せ、町はひっそりとしている。明日は月曜の平日だし、そろそろ家路につく頃合いだろう。
しかし、宮島にあと一泊する予定の私にはまだ時間があるので、午前中に神社周辺を歩いたときにはスルーした千畳閣と五重塔を眺める。千畳閣はその名の通り、千畳の大きさがある…とまではいかないが、こじんまりした建物が多い宮島の中では一番広い一枚床を持った寺院である。(というか、床しかないと言ってもいい)中には全長3mはあろうかという大きなしゃもじが置いてあった。
神社でもしゃもじの話を聞いたが、ここ、寺院でも似たような話。やおろずの神と仏がどれだけ仲のいい存在なのかは分からないが、この二つの宗教の交流は盛んなものだったのだろう。

4時半で閉めますよ〜と言う千畳閣受付のおばちゃんの声に押されるように、そろそろ宮島をあとにするか、とフェリー乗り場に向かう。
4時20分。帰り道でも海辺を歩くので、厳島神社の大鳥居が見えるのだが…なんと、潮が引いて大鳥居の根っこが見えている!
おおお、こりゃせっかくだから行ってみるしかないぜ!と、まだ半分水たまりのような砂浜を濡れないようにひょこひょこと飛び跳ねながら大鳥居の元まで歩いてみることにした。
岸からの距離は2〜30m程だろうか。厳島神社とは5〜70m位の距離があるだろう。鳥居の真下までやってきた。数人の観光客がそれぞれ集まり、思い思いに大鳥居を眺めている。
真下から見上げる大鳥居は…大きいの一言。こんなでかい鳥居を建てるためには、でーっかい材木が必要だろうし(ぱっと見た目では継ぎ足した様子はない)、もちろんでーっかい足場も必要で、運ぶためにはでーっかい船が必要だろうし、人力でくみ上げるためにはさぞかし大勢の人間が必要だっただろう。
大鳥居の根本のコケの状態を見てみると、朝方に見たほぼ満潮時の水位と比べて2mは潮が引いていることが分かる。でも、その2mの高さまで生えたコケは大鳥居のほんの一部でしかない。
まったく、昔の人はなぜこんなにも大きなものにこだわったのかが理解しがたい。寺院は、大仏に代表されるように、ご神体である仏像を大きく作る傾向が強いが、神社は鳥居や祭殿を大きく作る傾向が伺える。改めて考えてみると、神社には神様を形作った像というものは皆無と言っていいほど存在しない。社も大抵閉まっていて中を見ることは出来ないものだ。ここらのへんが神の信仰と仏の信仰の違いの一つであるような気がする。
気を取り直して大鳥居の周りを見ると、大粒のアサリがゴロゴロしているのに気がつく。これを拾って帰ったら、かなりいい感じのアサリの味噌汁が食べられそうだぜー!と思ったりしたが、大鳥居よりも海岸に近いところで貝を捕るのは禁止だとのこと。神の住まう領域で殺生はいけないと言うことなんだろうか。それとも単に境内(に相当する部分)を荒らして欲しくないからなのか。なんにせよ鳥居より向こうでは潮干狩りをしていた家族もいたのでそううるさくはないのだろう。っていうか、こんな小雨の降るような寒空の中、よく潮干狩りなんてしてるもんだよ(笑)

4:40。ようやく宮島観光を終えて帰りのフェリーに乗船。この頃になると雨も少々本格的に降ってきて、海面にたくさんの波紋が広がるのが見える。間一髪のタイミングだ。
傘を持ってきてないんだけどどうしようかと困っていると、5分もたたないうちに日が差してきた。珍しい天気雨だ。
「瀬戸内海は中国山脈と四国山脈に挟まれてるから天気が変わりやすいのか?」と思いつつ空を眺めていると、東の方にうっすらと虹が見えた。周りには「お母さん、虹が見えるよ!」と喜ぶ子供達。
嗚呼。虹なんて見たのは一体何年ぶりのことだろう。宮島観光の最後に自然の雄大さを再確認して、瀬戸内海をあとにした。

さんざん歩き回って山も登って、足もくたくたになったので、宮島口から広島までは、宮島口駅始発の路面電車に乗ってのんびり移動することに決める。
ところがびっくり。3両編成のこの路電に乗ったら、昨日は見かけた降車ボタンがない!どうやって降りるんだこのホラー列車!(汗)
いささか心配な気分にもなるが、それ以上にくたびれていたのであまり気にしないことにして脚を休めつつぽけーっと外の様子を眺めて電車に揺られる。目的地の八丁堀は駅前繁華街の駅なので、降りる人がいないと言うことはないだろう。
5時頃になっても明るい外を見て、ずいぶんと日も延びたなーとしみじみ実感していると、部活の帰りらしき中学生の女の子一団が乗ってきた。ユニフォームをおぼしき格好を見る限り…ソフトボール部?丈が長めの紺の短パンを履き、膝下までの長いソックスをはいている。ちらりと見える太ももから膝のあたりが健康的でよい。
「紺の短パンか…。時代が時代だったら、きっとぶるまー姿で電車に乗っていたんだろうなぁ!」と思うと残念この上もない。思わず時代を呪ってしまう。
宮島口を出て、西広島まではこの広島電鉄も一般的な鉄道線路を走っているのだが、西広島を出るといきなり車道の上の線路に乗りだし、自動車と一緒に道路を走ることになる。
信号が赤になれば、車と一緒に停車する様が、なんだかほほえましくて楽しい。しかし、路電の運転はと言うとかなりアバウトかつデンジャラスで、自動車が左折して電車のすぐ前の線路を横切っても、まったく躊躇無く迷いもなくまっすぐ前へと突き進む。
ハラハラしつつもどこか呆れた気持ちでいると、そのあとに止まった駅は…いや、駅なのか?道路の真ん中に50cm程度の幅で緑色のラインが引いてあり、「ここに電車が止まります」と白地で文字が書いてある、その場所に止まった。
こッ、こんな横断歩道の自転車エリアよりも存在感のないコレが!なんて名前の駅なのかすらわからないコレが駅なのか!
広島人は実にたくましく、かつアバウトにファジーでダイナミックである。首都圏の繊細な交通事情が嘘のような大胆さで電車も車も走っているのが、ここ広島の一つの特徴であろう。

夕食は八丁堀周辺の繁華街で食べようと思っていたのだが、夕食にはまだ少々早いので原爆ドーム前で降りる。時刻は5時半過ぎ。
観光…というにはあまり垢抜けていない場所だと思って廻る予定はなかったのだが、八丁堀に近い位置にあるので散歩して時間を潰そうと思ったのが理由だ。
ま、日本人として生まれたからには一度はここを見ておくのもいいだろうと、そんな気持ちで薄暗い平和公園の中を歩いていると、かなり普通に買い物袋を下げて歩くおばさんやお姉さんを多く見かける。おそらく地元の人だろう。慣れた様子で公園敷地内を歩き、原爆ドームに特別な感慨を持っている様子は伺えない。
その一方で、原爆ドームやら慰霊碑やら、それ関係のオブジェの前でガイドの話を聞きながら熱心に見入っているのは圧倒的に外人が多い。市民と外人の対比が非常に印象的な平和公園の様子である。観光している日本人なんかイヤしない。いるのは、川沿いの桜並木の下で花見をしながら宴会をしている学生くらいの地元民ばかりだ。
案外、外人の方が原爆に対する関心は高いのかもしれない。ガイドさんの喋る言葉を聞いていると、どうも英語ではなくフランス語か何かであるようにも思える。フランスなら、核エネルギーに対して敏感だろうからなるほどと納得がいく。核に対しての関心は強いが、所詮他人事である日本の原爆ドームはいい観察対象であろう。

せっかくだから資料館も見ていこうかなーと思ったら、時既に遅し。残念ながら6時で全部閉館してしまっていた。
仕方がないので、公園内をぐるっと見て回ったあとご飯を食べに行こうと八丁堀に向かって商店街を歩いていく。
すると、入ってすぐにパソコン工房が店を構えていてちょっと懐かし気分に浸る。ここ最近、自作PCショップの店頭に足を運ぶことも少なくなっていたのでちょっと覗いていこうかな?という気分になったりもしたが、いやいや、わざわざ広島くんだりまで赴いたのはPCパーツを買うためじゃねぇー!と邪念を振り払って先に進む。
すると今度は左手にイエローサブマリンが!右手には虎の穴がー!
なんだここは?ここだけおたく御用達ゾーンなのか?!(笑)と思いつつ、さすがに虎の穴は回避したが、イエローサブマリンには吸い込まれるように店内に入ってしまっていた。名前だけは聞いたことがあるんだけど、入ったこと無かったのよ。イエローサブマリン。(ホビーショップ。フィギュア、プラモデル、トレーディングカードなどを扱っているお店だ)
で、思わずトレーディングフィギュアを衝動買い。嗚呼、旅先でこんな荷物を増やしてどうする〜と自分にツッコミ入れてみたりしつつ、かなり時間を食ってしまったので、慌てて外に出て目当てのお店へと足を運ぶ…

…と、なんとお店にはシャッターががっちりと降りていて、全身から「今日は休みです!」オーラを放っていてトホーに暮れる。
参った。日曜日に繁華街の料理店が閉まっててどうすんのよーと嘆いてみてもお店が開く気配は無し。仕方がないのでガイドブックを取り出してぱらぱらとページを眺め、次点としてピックアップしていたお店の中から瀬戸内の海鮮料理が食べれそうな場所をチョイスして足を運んでみることにする。

がらっと戸を開けて入ると、中は主にカウンター席が占めている小振りのお店。カウンターのすぐ前では板前さんが包丁を振るっている。こういうお店に入った経験はほとんど無いのでなんと表現すればいいのか分からないのだが、いわゆる割烹店というものだろうか。いらっしゃいませーという声を聞きつつ、カウンター席に座る。
さて…何を頼んだものかとメニューを眺めて悩んでみるが、瀬戸内海の代表的な鮮魚がなんなのかがよく分からない。牡蛎…は食べたし、アナゴも食べた。一品ごとに注文して出してもらうにしては、こちらの知識がなさ過ぎるし、どれも一皿1000円以上するので、ちょっと試しに食べてみようかと気軽に試してみるにはいささかお高いお店である。
ご主人オススメのコースを出してもらおうかなぁ。何がでてくるのかなーとメニューを眺めていると、5000円のコースと8000円のコースが目にとまった。
分からない料理をえいやで注文するよりは、とりあえずコースを選ぶのが、一通り瀬戸内の魚を食べてみるのには丁度いいか。でも、予算3000円くらいで考えてたんだけどなー
と、しばらくうなっていると、板前さんに「なににしますか?」と声をかけられたので、んむーと考えた末、5000円のコースでは刺身って何が出るんですか?と聞くと、はい、今だとシマアジとかいいですね〜と言われる。
むぅ。ガイドブックには載ってなかった魚である。こりゃますますもってわからんなぁと、頭の中がまとまらないままうんうんとうなっていると、「5000円のコースにしますか??」と声をかけてきたので、ええい!こうなったら5000円でも注文してやるぜ!と腹をくくって注文してみる。
今日もまた、まずはビールで乾杯。宮島を歩いて山に登った体にアルコールが浸みていくのが心地よい。嗚呼、今まで私はこの快感を知らなかったんだなぁと思うと、嬉しいような、ちょっと損をしていたような微妙な気分にもなるものだが、体を動かしたあとのビールはうまい!ということを初めて身をもって知ったという点だけでも今回旅行に出かけた意味があったもんだとしみじみ思う。
お通しをちょっとつまんだあと、出てきたのは…
刺身盛り合わせ 〜 鯛、夜鳴き貝、シャコ、ハマチ、えび。夜泣き貝というのが瀬戸内でとれる珍しい貝らしいのだが、コリコリカリカリとした歯ごたえが楽しい。アサリ、しじみ、ハマグリ、牡蛎、バカ貝…ここらの辺の貝には無い食感だ。出されたのはむき身だが、外見の見た目はどうなのかというと、親指と中指でつまんで持てるくらいの細長い巻き貝。アクセサリー屋で売ってそうなきれいな白色をしている。名前の由来はその名の通りで、夜になるとなにやら音を出すらしい。私も聞いたことがないんですけどね、とは主人の弁である。
地ダコの酢の物 〜 小振りのたこを使っており、吸盤が口に残ることも無くておいしい。そのせいもあって歯ごたえは柔らか。タコはコリコリとした歯ごたえが特徴だけど、こういう食感も悪くない。舌で感じる味そのものを楽しむという点では十分にいけている。この頃にはビールも飲み干していたので、日本酒を一合頼んだが、お酒によく合う小物だ。
茶碗蒸し 〜 ダシがきいててとてもおいしい。吸い物風味のさっぱりとした味わいで、これは親にも是非勉強して欲しい味付けだ(笑)白身の魚が入っていたので、なんですかと聞くと鯛ですよと教えられる。鯛は火を通しておいしく仕上げるのは割と難しい魚だと個人的には思っているのでちょっとびっくり。タンパクな魚にありがちなバサバサな感じが無くて良い。鯛は火を通すとおいしくなるんですよと教えられた。なるほど確かに鯛のお頭などは贅沢料理であるが、火の通し方ややわらかく仕上げるための煮汁の味付け具合などはやはり難しいんじゃないかと思う。あとは、なぜか下の方に餅が入っていた。思わず笑ってしまったが、意外とコレがいける。
魚の塩焼き 〜 私は、普段親が釣ってくる魚などをよく食べるのでそこそこ魚の味は知っているつもりだけど、魚の名前を知らずに食べているので「ああ、これはあの魚だな?」と見当が付いても実は名前がさっぱり分からない。聞くと、これはシマアジですよ、とのこと。お頭と3枚おろしにした骨のところ、その他が出てくる。なんだ、アラじゃないのか?と思うのはちょっと浅はかで、たいがい魚というものは頭が一番おいしいのだ(と思う。)胴体の部分を食べていても、頭に近い方が脂がのっていて、尾っぽの方はバサバサしている。サンマなど食べると一発で分かる。頭は、身は少ないが味が載る部分で、骨をしゃぶるようにして食べる。ちょっとグロいが、目の周りの半熟卵の白身みたいになっているところもおいしい。コラーゲンってやつだ。背骨の部分も、先の方はパリパリと食べれるくらい強く火を通してあって、やはりしゃぶるように食べる。魚はおいしい部分をお上品に食べるのは非常に難しい食材なのだ。
煮付け 〜 ナス、椎茸、とうふ、タチウオ。太刀魚というのはとても骨っぽい魚だと思ってたのだが、あまりの骨離れの良さに驚く。板前さんに聞いたので間違いないのだが、太刀魚ってこんなに食べやすい魚だったっけか。太刀魚の煮付けは、カレイ(だっけヒラメだっけ)の煮付けにいくらか似た食感だが、見た目は全然違う。広島も西日本に位置する地域だからなのかは分からないが、味が濃くなりやすい煮付けも、やはりさっぱりとした味付けである。

ここらの辺で一休憩。板前さんにちょくちょく話しかけたり、他の客が板前さんと話している様子などを聞きつつちょびちょびとお酒を飲む。
この店には一人、女性の板前さんがいる。メニューのメインを張るような料理はあまり手がけていないようだったが、包丁を操る手さばきはなめらかでありつつもきびきびとしている。やはり料理人だなぁと感心する。
カウンターの目の前にはナマコ。水槽のガラスに張り付いてぴくりとも動かない。海の中の海底に張り付いているような生き物は、大概が何考えて生きているのか分からないものばかりだが、その中でもナマコはトップクラスに位置すると断言して良いだろう。ナマコがものを考えて動くと考えるだけでも恐ろしい。ナマコはナマコらしくのぺーっと生きているのがふさわしいかもしれないと思うが、それにしても生き物の生態というのは不思議だ。ついでに言うならば、こんな生き物を食べようと考えた人間の感性もかなり飛び抜けたものだと思う(笑)
店主さんは、右指の第一関節が曲がったまま動かず、その手で包丁を裁くらしい。なんでも、オコゼに刺されてそうなってしまったとのことだ。オコゼの背びれのトゲには毒がある。ただでさえ全身トゲだらけのあぶなっかしい魚なのだが、そんなに強い毒を持っていたとは…。ウチの父親もオコゼを釣ってくるときがあるので、ちょっとクギを刺しておいた方がいいかもしれない。ちなみに、オコゼは毒がある所為かどうかは分からないが、それなりに高級魚だ。白身でどちらかというと淡泊な魚で、個人的には刺身が一番好き。さっぱりと揚げることが出来れば、唐揚げもかなりおいしく頂けると思う。

トラハゼの天ぷら 〜 ハゼなんていう魚は大体きちゃない海に住んでいるものなので、オイオイ、泥臭いんじゃないだろうな?! と思ったけど、キスとドジョウを足して二で割って臭みをぬいたような上品な食感。ハゼのぱさぱさした感じもない。身の大きさも小振りで、最初はハゼだとは思いつきもしなかった。トラハゼは瀬戸内でおいしい魚なんだそうだ。天ぷらとしては、脂っこさが無く非常においしい。これも是非親に勉強して欲しいと思ったが、父親曰く、天ぷらは油をたっぷりと使わないと軽く仕上がらないので家庭では難しいだろうとのこと。具材を入れたときに温度が下がるのが、しつこい油ものができあがる一つの要因なんだろうか。
寿司 〜 鯛、シマアジ、シャコ、ホタテ、カツオ。この中ではシマアジが一番おいしかった。脂がのっていてほんのり甘いのだが、ハマチほどしつこくなくてとてもおいしいと思う。たかがアジだと思っているといささか驚く。2カンぐらいは食べたかった。カツオは非常にさっぱりしていてあの独特の血のような臭みがないので、そのことを板前さんに聞いたら、今は季節じゃないから脂が少ないとのこと。うーん。カツオは脂がのっているところをあぶって食べるのが一番おいしいだろうか。
カワハギの赤だし 〜 カワハギは上等な魚ではないと思うが、ダシとしてはいい素材だ。赤だしも、やはり関東と比べると薄味な気がする。一杯おかわりしたかった。具として入っているカワハギは、食べようと少し格闘したのだがやっぱり無理。ダシとして入っているのだろう。

…という感じで、最後に寿司がでて一通りごちそうさま。この店が市街地の中で上等なお店なのかどうかは分からないが、自分としてはもう満腹の満足満足。
目を見張るような斬新な料理が出てきたわけではないけれど、一つ一つが素朴にいい味を出していておいしかった。素材の良さは十分に引き出しているお店だと思う。旅行に来て5000円かける料理としては十分だと思いつつ、お金を払ってお店をあとにする。外に出るときに店主が拝んでくれたのが、びっくりというかなんというか。心地よさを残しつつお店を出ることが出来たことも、楽しい旅行の思い出になるものだ。

3日目のホテルは宮島口の駅前にとっているので、再び路電にのり、八丁堀から宮島口へと向かう。電車に乗ったのは9:10。もともとどちらかというと時間をかけてご飯を食べる方なのだが、それにしてもずいぶんゆっくりと食べたことになる。1時間半はお店にいた勘定になるか。結果的に、当初の予定より1時間遅れで宮島口に着く。次の日は月曜日と言うこともあってか、電車の中には観光客の姿は皆無で自分を入れて3人しか乗っていない。観光地とはいえ、基本的にはここはやはり田舎なのだ。
ホテルは駅から徒歩20分、と少々離れているため、先日の反省もあって迷わずタクシーに乗る。640円。ホテルに着いたのは10:20のことだ。

ホテルにチェックインして館内の案内を受けると、大浴場の利用が24時までだというので、とるものもとりあえず風呂場に向かって汗を流す。
一日目の銭湯と違い温泉ではないが、それでも広い空間で体を洗い、肩まで湯に浸かって脚を伸ばしてゆっくり出来るのはいいものだ。
髪を洗っている最中に鼻血が出てきたのがちと困ったが、(何でだ?アナゴ丼で精力が付きすぎたんだろうか(笑))疲れがだいぶ和らぐ。
風呂から上がって、のどが渇いたなーと自販機を見るとペットボトルが180円なのは、思わずなめんな!と声に出しそうになったが、大浴場があること考えれば安いものだろう。
12:00になったところで、布団に入って寝る。

4月9日帰宅へ)


4月10日(火)

[2007年4月7日(土)]
朝8時起床。特に目覚ましも使わずにぱっと目が覚めた。自宅ではいつも6時半頃に起きているので、ずいぶんゆっくりと寝ていたことになる。
疲れも割と抜け、頭もすっきりしたところで朝食をとり、JR出雲市駅へ。9:28に松江に向かって出発した。

出雲市とは大違い。割と都会でバスがたくさん走っている松江駅前。

ローカル線に揺られ、10時過ぎに松江に到着。駅のロッカーに荷物を預けてバスに乗る。
松江は城下町として栄えた市街だ。家康に続く松平家の居城になったのが松江城。市内を回り、松江城をぐるりと周回するバスが運行されているのだが、乗ってみるとこんな朝から車内は満員で、子供連れで車内は賑やかだ。
土曜の朝にしては人が多いと思ったのだが、(後になって分かったことだが)どうやら今日は松江城でお祭りがあり、武者行列が駅前などを練り歩くイベントがあるとのこと。なるほどね。交通規制でバスの通り道もかなり制限されるらしい。

火縄銃を撃つ足軽(?)さん達。音も大きければ煙も多い。レトロな銃だ。

出雲とは違い、ビルの建ち並ぶかなり都会らしい町並みを通り抜け、15分程度で松江城に着く。バスを降りると、「バン!」という大きな音にびっくりしたが、城に近づいてみると城内二の丸で火縄銃を撃つイベントをやっていた。もちろん空砲。
このあたりは人で一杯で、観光地の雰囲気を醸し出している。屋台もあちこちに開いており、子供達は鎧甲を着て武士のコスプレをし(笑)、記念写真を撮影していた。

至る所で満開の桜が見られる松江城 多分本丸に入るあたり。観光客も多かった。

城内を歩くと桜が満開な様子が見られる。朝っぱらから花見で盛り上がっている人、桜を眺めて水彩画を描いている学生くらいの歳の人もいた。どういうわけかは分からないが、ギターを担いで仰向けになって寝ている人もいた(笑)松江はなんとも不思議な町である。

見慣れた小田原城と比べるとずいぶん素朴な松江城の天守閣。 城内二階。とても天井が低い。女の子がのぞき込んでいるのは井戸。水は枯れていたけど。

本丸をぐるりと回った後、天守閣へ。相模北条氏の居城、小田原城と比べるとかなり小さい。城というものは、外からの見かけと比べると中はとても狭くて天井が低く、薄暗いものなんだなと再確認した。小田原城も中はごく狭いものだ。(観光地としては小田原城の方が格段に手が入っている)。外人観光客にとっては歩くのに苦労する空間であろうことは想像に難くない。
こんなところに潜り込んで、命をかけて戦った戦国時代の武士達の心境はどのようなものだったのだろうか。

一番上から堀を眺める。本当に日本海と繋がっているんだろうか? これは宍道湖。しじみがおいしいらしい。 上から眺めた本丸。朝からビニールシートを敷いてお花見をする人達が見える。

一番上から、城下町、城の堀、宍道湖(しんじこ)を眺めた後、城を出て再び本丸の周りをぐるりと歩いていたら、

お団子を焼いてるおばさん…いや、おねいさん?? 桜団子。左から、ふきのとう味噌(うろ覚え)、味噌、餡。

のどが渇いたので茶屋でお団子を食べて一休憩。お茶がおいしくてほっと心が落ち着く。桜団子を食べると、そこはかとなく季節を感じた。

内堀をまわる遊覧船に乗ってみた。 サムライのコスプレで堀を廻る人たち。

城を出た後は、内堀を廻る船に乗って周遊としゃれ込む。ノリのいい、(観光ガイド慣れした)おばちゃんの案内を聞きながら堀を廻った。
おばちゃん曰く、この堀は日本海と繋がっているので少々の塩分を含んでいるとのこと。しかし、その割には水鳥や亀、鯉などがいたので、どれくらい真実みがあるのかは不明だ(笑)
堀の中に突き出た木の枝や岩の上などには、カメが窮屈そうにぎっしりと集まっていた。カメという生き物は、水の中に住んでいるくせになぜ甲羅干しをするのだろう。そう考えると不思議なものである。
と、このあたりでデジカメの電池が切れる。城内で写真を撮るときにフラッシュをたいたのが効いたのだろうか。仕方がないので、開き直って自分の目でじっくりと景色を眺めることに専念する。この方が旅としては気楽なものだ。写真を撮ることを考えながら景色を見るのとでは自然と気持ちの持ち方が変わってくる。

しじみ丼セット。右の味噌汁が心底おいしかった。電池切れのため、これが最後に撮れた写真。

城から多少離れた、旧城下町の周辺で船を下り、昼食をとることにする。宍道湖の名産はしじみだということなので、しじみ丼を食べた。
しじみの炊き込みご飯、しじみの味噌汁、しじみの佃煮としじみづくしだが、一番おいしかったのはしじみ汁である。アサリと比べてアクや臭みの少ない、あっさりさっぱりとした味わいでとてもおいしい。しじみも大粒で、一回り小さいアサリぐらいの大きさがある。スーパーで売っている親指の先ほどのしじみとはえらい違いで、具も味わえる大きさだ。一方、炊き込みご飯は少々味が足りないか。これは、しっかりと味の載ったアサリの炊き込みご飯の方がおいしいかもしれない。
ご飯を食べてお店を出た後は、近くのお菓子屋さんに立ち寄ってみる。ショーウインドーに並ぶお菓子を見ていると、お店のおねいさん(田舎っぽい人なので、お姉さんと呼ぶのもちょっと違和感があるが)やおばちゃんが、お菓子のいわれをいろいろと話してくれて、思わず予定以上におみやげを買ってしまう。昔は城主御用達のお店だったらしく、店内には当時使われた献上用の菓子箱が置いてあった。たかがお菓子にめちゃくちゃでけぇ箱。特大電子ジャーもすっぽり入るような大きさである。昔のお菓子という嗜好品の位置づけが分かるような気がする。とても贅沢な品だったのだろう。

菓子屋の中でおばちゃんと話をしていると、すぐ横の通りが武者行列の通り道になっているよと教えられる。早速店を出て通りに出てみると、沿道はすごい人、人、人。
「マラソン中継所か?ここは」と一人でツッコミを入れながら駅に向かって歩いていくと、行列の先頭に出会った。
先頭に立っているのは山伏とおぼしき格好をした人。その後ろにホラやドラを持った鎧甲の武士が続き、馬に乗った武士も後から現れた。人を乗せている馬をこんな間近で見たのは久しぶりだ。じーっと馬面を眺めていると、気になるのかこっちを向いたりするので、手綱を引く人が一生懸命前を向かせようとしていた。
薙刀を持った女武者(?巫女さんではない)もいて華があったが、中には結構なおばちゃんもいてちょっぴりしょんぼりである(笑)いや。たすきを掛けて薙刀を構える、厳しそうな格好のおばちゃんはこれはこれで凛々しくてよい。武者行列にはふさわしい女性だと言えるだろう。

もっと眺めていたいと思ったが、二秒に一歩足を進める早さの行列を見ていたら日も暮れてしまうので、切りのいいところで一路駅へ向かう。松江〜広島までの特急、及び新幹線特急券指定席をとり、2時発の電車に乗った。
ローカル線の特急電車の揺れはすごい激しい。飛行機なんて目じゃない。飛行機着陸時よりも常に揺れている感じだろう。さすが、単線をすっとばす特急なだけのことはある(?)。こうしてノートの紙の上にペンを走らせて字を書くのも一苦労だ。
発車から30分もたつと松江の町並みはすっかり消え去って、ただひたすら山の中をひた走るようになる。
とりあえず、お菓子屋の試食ですっかり甘くなってしまった口(たくさん勧められた…)を牛乳で潤して一息。和菓子にはお茶もいいけれど、牛乳も負けず劣らずよく合う飲み物なんじゃないかなーと思っている。冷たい飲み物ならば、牛乳一択であると断言してもいいとは個人的に思うところである。

岡山で新幹線に乗り換えて広島へ。新幹線の揺れは静かだ。飛行機と同じくらいだと思う。
窓の外を眺めていると、福山駅を通過するときにも城が見えた。桜は満開だ。それにしても松江にも城があり、広島にも駅からそう遠くないところに城がある。中国地方は城ばかりだ。それだけ、戦国時代に大名が激しく覇権を争ったと言うことなのだろうか。

広島駅に到着して歩くと、この駅はえらく広くて新幹線口から外に出るのにやたら歩かされた。南口から出ると、たくさんのバス停、そして比較的高いビル群が目に付く。
この町の雰囲気を私の乏しい経験からたとえれば…あえて言うなら秋葉原だろうか。もちろん建物の中にどんなお店が入っているかは雲泥の差があるだろうが(笑)一言で言えばそんなところだ。
ホテルに向かって歩くと、塾のビルが何件も軒を連ねてそびえ立っているのが見られる。代ゼミ、河合塾、東進…。その他にも名前を知らない塾のビルが、1カ所に場所を争うようにして建っている。代ゼミと河合なんて、道を挟んでおたがい向かい合った位置づけだ。広島人は勉強熱心なんだろうか。少なくとも横浜よりは塾の建物はビッグな予感である。
鴎州塾というのもあって、これは2つもビルが建っているほどでかいのだが、うたい文句が「東大合格24人」って…。えー?それで代ゼミや河合よりもでかいビルを建てて許されるのか?(笑)少々疑問に感じたが、なにかもうける秘訣があるのか、それとも少数精鋭なのかどちらかなのだろう。なんにせよ、広島人の勉強に対する熱意を感じた。
秋葉原に似た街並みだ、とは書いたが、このあたりを見ているとその大きな違いに気がつく。秋葉原は煩悩と背徳で形作られている街であるということが一番の違いなのだ。

ホテルにチェックインすると、丁度時間も言い頃合いなので夕食を食べに八丁堀へ出かけることにする。
「うわさの路面電車はどこじゃろう…?」と駅前をうろうろしていたら、バスターミナルに紛れるようにして電車乗り場があった。ちょっとびっくり。もっとキテレツで存在感を誇示するかのようなものを期待していただけに意外だ。
見た目は一両編成の…江ノ電のような車両だろうか。
いざ乗ろうとするとまず第一の違和感。切符がない。
周りの人を観察していると、どうやら運賃は降車時に支払う仕組みのようだ。窓ガラスの脇を見ると、バスに付いているような降車お知らせボタンがあることからしても、電車と言うよりもバスに近いのかもしれない。
というところで第二の違和感。乗車ドアと降車ドアが右にも左にもある。
ほほう。ここらのへんは、駅によって降りるドアが右か左かが変わる電車風味なのか、と思っていると、駅に止まるときに右のドアが開くのか左のドアが開くのかのアナウンスがない。 え?マジ?!(汗)進行方向左のドアは電車の先頭にあり、進行方向右のドアは電車の一番後方に位置しているため、いざドアが開いてから降りようとすると走らなければならない。一体どうしろというのか。開くドアを駅毎に暗記しなければならないのだろうか。それでは地元の人間しか使いこなせないことになってしまう。
自分が降りるときのことを考えるといささか焦りも感じたが、しばらく電車が駅に停車していく様子を眺めていると、どうやら駅は常に進行方向左にあるらしいということが分かってきた。なるほどね。バスと同じだと考えればいいわけか。
しかし、一般的なバスが自動車であり、停留所で道路の左に寄せることが出来るのとは違い、電車は線路の上を走るしかない。広電の路面電車はなんと道路のど真ん中を走ってたりするわけで、すなわち駅は中央分離帯に相当する場所に位置している。有り体に言って、車の方から見れば邪魔というか危なっかしいというか、都心の道路事情をそこそこ知っている身としてはなんとも驚きものだ。
ちなみに、道路の中央を上り下りの2本の線路が走っているので、電車が通っている道はやたらとだだっ広い。広い道ではあるが、それが自動車にとって走りやすい道かどうかというとまたそれは別の話である。

八丁堀で路面電車を降り、少し路地を入ったところにあるお好み焼き屋「みっちゃん」が今夜の夕食のターゲット。安直ではあるが、広島と言えばお好み焼きは外せないところだ。
お店にはいると、忙しそうに動く店員さんと、親子連れ、老夫妻、カップルなどの幅広い客層が目に付く。観光客よりも地元の人が多そうだ。部活動の帰りなのか、中学生くらいの丸刈り少年がジャージ姿で9人ずらっとテーブルを囲んでいたりして、お店の庶民的な雰囲気を醸し出している。今時丸刈りなんて流行らないだろうに、そんなところに少々の田舎っぽさを感じる。まぁ、みんないい体格をしていたので柔道部あたりかもしれない。
今日もいい具合に疲れていたので、昨日に続いてビールをジョッキで飲む。うむ、今まで特に疲れてもいないときに飲むビール(飲み会とか)をおいしいものだと思ったことはないのだが、体が疲れているときには実に潤う飲み物だ。ビールを飲みながら、店員さんが鉄板の上でお好み焼きを焼く様子を眺める。
広島のお好み焼きは、そば(焼きそば)が入っているのが一番の特徴だ。少なくとも関東生まれで関東育ちの私にはとても新鮮に見える。
お好み焼きを焼き上げる手順は店員さんによって完全に分担されており、流れ作業的に仕上げていく。生地を焼いて、山盛りのキャベツや海鮮、肉などの具を載せ、もう一枚の生地を焼いて(っていうか、鉄板の上に卵を割って、ヘラで潰して焼き上げたものが裏の生地だ)ひっくり返し、そしてソース、青のりをかけて食べやすく切って一つのお好み焼きができあがる。4人ほどで役割分担がなされているようだ。手つきは非常に手慣れていて、これは簡単には真似できない技だ。ぽっと出のバイト君ではない雰囲気を感じる。
テーブルの向かいに座っていたカップルも、広島のお好み焼きは自分じゃ焼けない。普通のなら出来るけど、などと話していた。全くもって同意である。

出てきたお好み焼きは、スパゲッティを盛るのと同じくらいの皿に、め一杯の大きさ。食べてみると、元旦の神社の屋台で売っているようなものとは一線を画している。ここで出てくるお好み焼きは、そばの存在感が非常に強く、料理の主役を担っている。生地やキャベツにももちろん食感はあるのだが、そばとのバランス加減が絶妙で、これが広島お好み焼きの一番の特徴だと思った。
ちなみに、隣に座っていた大学生〜OLくらいの女性が、出てきたお好み焼きをデジカメで撮っていた。こういう感じのお店は女の人一人ではなかなか入れないよねぇ、と向かいのカップルが後になって話をしていたが、そんなものなんだろうか。しかし、出てきた料理をデジカメで撮る様を第三者の立場から眺めると、どことなくほほえましくもあり、見てるこっちが恥ずかしくなってくる(笑)
デジカメの電池が切れていなければ、私も彼女と同じように写真を撮っていたに違いない。思わず苦笑いも漏れるというものだ。

おいしく夕食を頂いて、ホテルへの帰りに立ち寄ったコンビニで何とはなしに雑誌コーナーで快楽天をかってしまう。エロ漫画の月刊誌を買ったのは何年ぶりだろうか。旅先のエロ本は妙にトキメくものだな(笑)若かりし頃のワクワク感を抱きつつ部屋に帰ってやっと一息つく。
このホテルは大浴場を備えていなくて、ユニットバスでのシャワーになるのが少々残念だが、ともあれ汗を流し、明日の予定を考えつつ床についた。

4月8日宮島へ)


[2007年4月6日(金)]
京急を使って羽田について、WEB で予約した番号を券売機に入れると自動チェックインが完了。荷物検査で少し時間がかかるものの、成田発国際便と比べると格段に手続きは楽だ。余った時間はロビーから滑走路を眺めて過ごす。航空機が数珠繋ぎに並んで待機している様子が見える。今や空路も渋滞する時代になったのだと痛感することしきり。
予定より5分遅れの11:25に離陸。3分くらいかけて一気に雲の上に抜ける。飛行機の離陸の音を聞くのは2度目だが、とても迫力があって、ものすごいエネルギーのほとばしりを感じる。騒音は、ごっつい業務用エアコンの室外機の真ん前に突っ立っているのと同じくらいだろうか。
雲が少ないのでしばらくは地面の宅地も視認できていたが、11:30にもなると地上の様子をはっきりと見ることは出来くなる。ぼけぼけの航空写真のようだ。眼下には点々と雲が浮いているのが見える。
機体の上昇が終わり、水平の安定飛行に入ると揺れはごく小さいものとなる。JR東海道線の方がはるかに揺れは激しい。機長曰く、気流が安定していたせいもあるのだろう。院生時代にシンガポールに行ったときはもっと大きく揺れた記憶がある。
1時間ほどで出雲へ。飛行機が降りはじめると、険しい中国山脈と日本海が目に入ってくる。

奥に見えるのが多分中国山脈。ジャージにヘルメットで自転車を乗る中学生(?)。田舎を感じる瞬間。

飛行機を降りたら、出雲大社行き直通バスへ。1日2本しか走っていない直通バスだが、接続できたのは運によるところも大きい。航空機チケットを予約して、家を出る直前に WEB で調べて初めて知ったこと。それまでは、一畑電鉄という鉄道で移動するつもりだった。一時間に1本しか走っていないローカル線。しかも途中で一回乗り換える必要があり、乗車時間20分程度のクセして必要時間の目安が1時間半というとんでもない有様だ。
調べておいたバスの時刻表ではただでさえ10分しか乗り換え時間がないのに、飛行機の到着が5分遅れたので、慌ててロビーを出る。
自動券売機の前で乗車券の購入に手間取っている老夫婦にイライラさせられつつ、乗車券を買って慌ててバスに乗り込んだが、35分発予定のバスが実際に空港を出たのは50分。バスの外で空港の出口を眺めつつ人を待っている様子の、実にのんびりとした運転手さんだ。都心で通勤をしているとこういうアバウトさはなかなかお目にかかれない。
ああ、ここはもう東京じゃないんだな、と実感すると共に、もっと気楽にゆっくり楽しもうと自分に言い聞かせる。もともとせっかちな質なので、のんびりしようと心がける分には損はないだろう。
右手に中国山脈を眺めつつ出雲大社に向かう。

三色割子そば。出雲一番の名物はそばらしい。

出雲大社前で降りると丁度お昼時。腹が減っては戦は出来ぬとも言うので、そこらじゅうあちこちにある出雲そばのお店に入って、割子そばというものを食べる。
三段に丸い重箱が重なった冷やしそばで、つゆを入れて食べ、残ったつゆを下の段に入れて(必要に応じてつゆをつぎ足して)食べ、残ったつゆをその下の段に〜という食べ方をする。
注文したものは、一番上に卵、上から二段目にはすり下ろした山芋、三段目は特になし、と言うもの。食べ方を考えると、なるほど納得の具の置き方である。

右にいるのが大國主大神。左の丸いのが天照大神…だと思う。

さて。出雲大社とはとどのつまりいったい何であるのか。
それは、大國主大神が祀られている神社。天照大神の命を受けて、日本を作った神様とのことだ。

一畑電鉄出雲大社前駅を出たところから、出雲大社を背に大鳥居を眺める。 正門鳥居。この先から小石を敷き詰めた参道にはいる。

建物としての大社は、まず鳥居のでかさに驚く。

松の並木道を歩いて本殿へと向かう。

そして参道が広々としていて妙に長い。道幅は、片側3車線の6車線分くらいは優にあるだろう。自宅近所の寒川神社とはえらい違いで、貫禄を感じるところだ。
神社自体の敷地も広いのだが、ただ、日本中の神様が集まってくる〜という社の割にはいささか小さい気もする。
神無月(出雲では神在月と言う)に出雲へ帰ってきた神様が泊まるという社があるのだが、一部屋が犬小屋2つ分くらいの大きさしかない。

十九社の説明。神様のお宿だ。 お宿の様子。人と比べるとその小ささが分かる。全体の長さはこれの3倍程度で、それが敷地の右側と左側にある。

ところで、この社に限らず、何らかの神様がまつられているところには、コイン投入口のような小さな穴が空いている。

八岐大蛇を退治したので有名なスサノオノミコトをまつった社。…え?あんなに有名なのにこれだけ?? ズームアップ。コインいっこいれる。

神様用の覗き穴?空気穴?それともここから神様が出入りするのだろうか。謎である。

大國主大神を中心として、血縁関係(神様でもこういう表現でいいのだろうか)にある神様が祀られている大社だが、スサノオノミコトが祀られている社もあった。
見るからに古びていて素朴で寂れていて歴史の長さを感じさせるのだが、悪く言えば、ぼろくて色あせていて、ともすればゴミ箱行きになってしまいそうなほどに古い木造建築物だ。

拝殿。入り口のしめ縄は世界一の大きさとか。お金を投つけて、しめ縄の中にすぽっと埋まると御利益があるとのこと。

神社をぐるりと囲むように配置されている数々の社は小さなものだが、さすがに大國主大神を祀る神殿は大きく、荘厳で貫禄がある。
丁度、拝殿で神職さんがお祈りを捧げている(という表現でいいか自信がないが)様子を見ることが出来たのだが、金色にきらびやかな服をまとい、背の高い帽子をかぶって、参拝客の願い事が書かれた紙をしゃんと持ち、朗々と響く声で読み上げるのはなにかこう、心に響くものだ。ちなみに有料。GAKURI。
時々響いてくる、和太鼓や笛などの和楽器の音も雅やかでよい。

門の向こうの遠くに見えるのが本殿。一般の人は、この八足門でお参りする。
右斜め前から見た本殿。 裏側から見た本殿。

ただ、惜しむらくは一般には本殿に入ることは許されていない。どうせなら全部見ておきたかったので残念だ。本殿を囲む塀の外から眺めて満足しておく。

忙しそうに歩く神職さんと、しずしずと歩いていく巫女さん。

境内では水色(浅葱色)の袴を着た男の神職さんが、あれこれと何か仕事をしているのをよく目にした。水色の袴というのは、どうも貫禄というか、威厳というものにいまひとつ欠けるので首をかしげていたのだが、どうやらこの色の袴を着た神職さんは役職としては低い位置にあるそうだ。納得。
神職さんの仕事ぶりを横目で見やりつつ巫女さんも探していたが、お守り売り場以外ではほとんど見かけなかった。唯一見かけた外を歩いている巫女さんは、式などが行われる神殿の前を横切るときに立ち止まり、神殿に向かって一礼をしてから通り過ぎていった。ちょっと感動。寒川神社の巫女さん(多分バイト)ではきっとこうはいかない(笑)
ちなみに、お札売り場の巫女さんは、ひっつめた髪を後ろで結わえて水引を付けていて、本職の(バイトではない)巫女さんだったのだが、あまり愛想は良くなかった。まぁ、ファーストフードのバイトではあるまいし、参拝客に媚びる必要もない(と思う)のでこういうものなのだろう。そう考えてみれば、うわっついたところがないだけ落ち着きがあるとも言える。無口系や愛想悪い系(里村茜のような…)の好みがある人にとって、巫女さんは是非ともお近づきになりたい存在だと言えるだろう(笑)

ぐるりと神社を廻って1時間かそこら。平日だからなのか、知名度の割には人がとても少なく、観光地としての雑踏を想像していたのとはずいぶん違う印象だ。神が住まう場所…と考えれば、むしろこうであって欲しいと思う。

ほんと〜〜〜に人気の全くない出雲大社前の家々のたたずまい。

境内にはぽつぽつと人がいて、2〜3時頃には団体さんツアーとおぼしきじいちゃんばあちゃん達も見かけたが、境内の外に出るとまるで人の気配がしない。境内の外の道の両端に並ぶおみやげ屋さんが開店している雰囲気も全く感じない。
名物であるらしいところの俵まんじゅうなるものを買おうと思って、ガラリと戸を開けて人気のないお店に入ったのだが(まず、ドアに鍵がかかってなかったことからして驚いた)人の気配がしない。すいませーんと声をかけても出てこない。しばらくうろうろしていると、何かをずりずりと引きずりながら、後ろ向きでおばちゃんが現れた(笑)
「おまんじゅうが欲しいんですけど〜」と声をかけると、ああ、おまんじゅうね、はいはい。と思い出したように用意してくれた。やはりここは田舎である。人が生活する時間の流れ方が東京とは違うと痛感した。時を急ぐ必要がどこにもないのである。

神社の周りを険しい山がぐるりと囲んでいる。

神社の裏はすぐ山だ。出雲大社は山の谷間に造った神社なのだと思う。日本の神が宿る町としては、山がもっともふさわしい。
しかし、ここから15分程度歩けば日本海に出るのが、中国地方の特徴だ。広い平野が広がる関東地方と違って、急峻な山地と広い海の間のちょっとしたスキマに住んでいる。それが島根県や広島県の人たちなのだろう。
私は関東に住んでいることもあり、太平洋の海にはなじみがあるが、日本海に行ったことは実は一度もない。
日本人の魂を歌った歌、演歌も、日本海を舞台にしたものがほとんどだという話を聞いたこともある。荒波が岩に打ち付け、どっぱーんとはじける構図は、日本海にこそ似合うものだ。
そんな、日本に住んでいるのなら一度は日本海を見ておきたい〜という気持ちで、大社を出て西に向かって道を歩いていく。

海に向かう道の途中にあった小さな神社。桜がきれいだ。

桜の花が見頃(散り始めか。)だと言うことも手伝ってか、出雲大社の周りにはそこそこに人がいたが、大社を離れると急速に人影が薄れる。住宅は多いのだが、それにしても人の気配がない。
おばあちゃんがクワで畑を耕していたり、自販機に寄って飲み物を買うドライバーがいたり。あとはたまに車が通るくらいで静かな町だ。ここに住んでいる人たちは、一体どういう生活をして日々を過ごしているのか…

道の向こうに海が見えた。写真では防波堤が映っているのがよく見える。

そんなことを考えつつ歩くと、海が見えた。日本海だ。
防波堤を乗り越えると、そこは砂浜。少々ゴミが流れて付いているのが目に付くが、砂浜はきれいだ。さらさらとした砂で、どことなくベトっとした相模湾の砂とはちょっと違う上品な雰囲気が漂う。潮の香りもほとんどしてこなくて、太平洋になれた身としては、同じ「海」としていくらかの違和感を覚える。

岩の上に鳥居が見える。なにが祀られているんだろう… ちゃんと祠もある。賽銭箱は、まぁ、見あたらない(笑)

目の前には、島…というかちょっとした岩山があり、その上に鳥居が立ってるのが見えた。山の次に神が宿る場所は海、ということなのか。 犬を散歩させている人が見えるくらいで、観光客など皆無の砂浜を歩き、日本海を心に焼き付けた。
どこらの辺が一番日本海らしいか?というと、ハングル文字が書かれたドラム缶がぼてっと漂着しているあたりだろうか…(笑)

海をひとしきり眺めた後は、大社の方へ逆戻りする。とにもかくにも大社の方へ出なければ交通手段がない。
海へ来るときは車の通る道路沿いを歩いてきたが、今度は住宅地の間の細い道を歩いていった。道はとても狭く、田舎の雰囲気を感じる割には小さな家が所狭しと寿司詰めで並んでいる。
病院とは思えない面構えの病院、

なんとこれが歯医者である。この中に、あの歯を削る近代装置があるとはとても想像できない。

本当に郵便局なのかと首をかしげたくなるような建物が目に付く。なぜ、好きこのんでこんな狭いところにぎゅう詰めで住んでいるのだろう。
私の母方の田舎の秋田では、だだっ広い土地にでかい道が通り、でかい家が建ち並ぶ中をでかい車が走っているのだが、同じ「田舎」でも、秋田と出雲はまるで雰囲気が違う。
車も、狭い道でのすれ違いを意識しているのか、軽自動車が多く、普通自動車にしたって小型なものばかりが目に付く。やはり、山と海とに挟まれた出雲は、土地が余っているわけではないのかもしれない。

誰もいないお寺。賽銭箱もない。お寺の名前すらよく分からない。かろうじて寺だということだけは分かった。

住宅地を歩いているとぽつんとお寺があるのを目にした。ガイドマップを見ると、どうやらこの周辺にはいくつかのお寺が散在しているようだ。
しかし、でっかい出雲大社と比べると、出雲のお寺はあまりにも小さく、児童公園の端っこにお堂があるようなたたずまいだ。人気もなく、もちろん観光客もおらず、挙げ句の果てにはろくに標もたっていないので、何という名前のお寺なのかも分かりかねる有様だ。やはり出雲は神社の町なのだとしみじみと感じた。

大社前に戻ってくると夕方の4:30。出雲市の歴史博物館に行こうかとも思ったが、日本海に行って帰ってきての往復で足もくたくた。昼飯にそばを食べた以外はずーっと歩きっぱなしだ。
旅行初日から飛ばしすぎて力尽きたらしょーもないので、散策は切り上げて、すっかり人気のなくなった(もともとないのか…)通りで俵まんじゅうをもごもごと食べながらバス待ち。

スーパーウルトラローカル線の一畑電鉄。今にして思えば自転車をレンタルすれば良かったかも。 相模線もびっくりのおんぼろ車両である。ある意味観光地の列車としてはいい雰囲気かもしれない。

バス停のある、一畑電鉄出雲大社前駅はめちゃんこ田舎くさくて、JR相模線なんて目じゃなかった(笑)さすが、一時間に一本しか電車が走っていないだけのことはある。
バスに乗ったが、後部ドアが入り口で、後部ドア側に整理券発券機があったのでうっかり整理券を取り忘れてしまう。神奈川県ではこういう配置をしたバスに乗ったことはないので焦ってしまった。失態である。運転手さんに話して、なんとか事なきを得てJR出雲市駅に向かった。

駅前すぐにあるホテルに到着して一休み。疲れた脚を伸ばして休んだ後、6時に夕食を食べに再び外出する。一人旅と言うこともあって今回の宿は全部ホテル。夕食は別である。
で、せっかく遠くまで来てるんだから、ちょっとはいいもん食べようかなーと思ってガイドブックや WEB を見てチェックしておいた、あるホテル内のレストランへと向かうことにする。
WEB で調べた地図では、見た感じ駅の近くに位置しており、10分程度歩けば着くかなーと思っていたのだけども、地図上で2カ所曲がる角のうち最初の場所に着くまでになんと20分歩くも歩くハメになる。
なんだか心の底からわき上がる、何とも言えない焦燥感と不安。当たり前だが、この周辺の地理に関してはまるで土地勘がない。まだ日はあるから何とかなるだろうとなるべく気楽に考えて歩き続けるが、延々と歩いても一向に目印になる建物が見えてこない。

20分…30分…。だんだんと弱気になって、いざというときバスはないかと道を歩きながら探すも、1時間に一本程度しか走っていないという心細さ。
わき上がる不安と戦いつつ、35分かかって目的地のホテルに到着。ああ!長かった…。思わず涙が出そうになる。外は日が落ちて暗くなっていた。
私が泊まったホテルとはちょっと格の違う高そうなホテルに入り、目的のレストランで席に着くと、気が抜けたのかどっと疲れが出てきた。
私はあまり酒は飲まない方で、飲んでももっぱら焼酎の炭酸水割り。でも、あまりののどの渇きに負け、ビールを頼んでみた。
出されたジョッキを手に取り、キューっと一杯。…うまい!!心地よい炭酸の効いたアルコールが、のどを潤し、体の芯に浸みていく。ここまでビールをうまいと思ったのは初めてかもしれない。苦いだけの酒ではなかったんだなぁと、この歳になって初めて思い知った。

お値段2940円の島根和牛石焼き御膳。

頼んだ料理は、地元島根の和牛の焼き肉。2940円という、私にとっては目玉が飛び出そうなものを頼んだんだけど、これがまたうまい。舌の上でとろける肉というのはこういうものなのか。霜降り和牛なんて食べたのは初めての経験だ。
タレとして用意されていたのは、おろしニンニク、ポン酢、塩の三つだったが、正直何も付けないで食べるのが一番おいしいのかもしれない。肉のほのかな甘みを味わうには、ちょっと塩を付けて食べるのがいい。おろしニンニクを付けると、どんな肉も似たような味になるっぽいなーと、これまたこの歳になって初めて分かった。焼き肉のたれが、ニンニクの効いた強い味のものばかりな理由が何となく分かった気がする。

食事中は夢中だったが、肉を食べてデザートも頂いて一息つくと、頭に思い浮かぶのは、帰りのながーい徒歩の道のり。げんにょり。
満腹の状態で30分以上もセコセコ歩きたくはないし、何よりも今のこの幸せな感覚をぶちこわしたくない。そう思ったのでホテルのロビーでタクシーを手配してもらって駅までひとっぱしりした。
すると、あれだけしんどかった道路が、わずか5分、640円でさっくりと到着。気分上々のまま、宿の近くにある温泉浴場へと足を運ぶことにする。旅行するなら温泉に入りたいよな、とあらかじめ目を付けておいた温泉だ。
温泉付きの旅館は高いし、夕食を自分で自由に選べないし、なによりも大抵二人からの利用になるので一人旅の身には使いづらい。
ホテルにも浴場はあったのだけれど、どうせ浸かるなら温泉の方がいいものだ。いろいろな要素を考慮した結果、最上の選択肢が今回の1日目の日程なのである。
ホテルから見える位置、2〜3分も歩くとそこはもう温泉。服を脱ぎ、ガラッっと扉を開けるともうもうと湯気が立ちこめる中、茶色をしたお湯が見える。
鉄分豊富な温泉なのか、風呂に浸かった後タオルにボディソープを付けて体をごしごし洗うと、タオルが茶色に染まってしまった。ごめん、ホテルの洗濯係の従業員さん。この温泉浴場ではタオルは有料レンタルなので、ホテルに置いてあったタオルを持ってきて使ったのだ。まぁ、近くに温泉があるからそのホテルの部屋を取ったというのもあるので、大目に見て欲しい。

ゆっくりとお湯に浸かり、和牛を食べるために歩いた30分の疲れを癒し、50分くらいかけて入浴。
畳16畳程度?の湯船の中で泳ごうと、ばしゃばしゃとはね回るようじょもいたが、ストライクゾーンをかなり下回っているっぽいし、湯気がもうもうと立ちこめて見通しは良くないし、そもそも私は裸眼では視力0.1未満のめがね君なので、ほほえましく眺めていた。ょぅι゙ょスキーのそこのあなたに、出雲に行くことがあれば、出雲市駅南口の「らんぷの湯」をおすすめしておく次第である。

風呂から上がって、ポカリスエット500mlをごっきゅごっきゅと飲み干し、外に出ると冷たい夜風が身にしみる。
そそくさとホテルの部屋に戻ってしばし横になって体を休めた後、ガイドブックを眺めながら明日の予定を立てて、お休みなさい。

4月7日松江へ)


4月9日(月)

アカン。写真が多いと日記書くのってすごいめんどくさい(涙)もう、めげそう。
ビジュアルに富んだ日記を書いてる人のすごさがちょっと分かった気がする。

とりあえず文章だけで書こうかな。


週も明けて、月曜日。
夕方の4時半に家に帰ってきて参りましたわー(^-^/

旅の途中のあれやこれやは、夜にでもゆっくりと。


4月5日(木)

むむう。みなさん、なにげにのーみそネタにはツッコミ厳しいですねー(笑)

いやいや。ツインテールにしてる女の子の後ろ頭を見ると、右脳、左脳の人体解剖図が思い浮かぶので萌えない…っていうのはかなり重症な予感がするよ!(^-^/
私はツインテールな女の子って見かけた記憶が無いっぽいのでいまいちピンと来ないんですが、両お下げにしている女の子をイメージすると、なるほど納得かも。ToHeart(前半)の神岸あかりの後ろ姿とか、そこはかとなくそれっぽいですよね。中華なお団子頭もそんな感じなのかもしれません。

"Shoot the enemy's head!"と喋るのは(いや、Shooting enemy's〜なのか?よく聞き取れない…)グラディウスII からでしたか〜。X68K でさんざん遊んだ割には記憶があやふやになってるのは、もう歳なのか、それともそれだけグラII の音声がゲームにとけ込んで自然だったからなのか。
そういえばゲームが始まるときの声って、"Destroy them all!"なんですよね。当時はよく聞き取れなくて、意味も分からず「でぃすぽーざぽ〜!」と言ってました(^^;
# MISSILE は、確かに今聞いても 「味っ噌!」 にしか聞こえない(笑)
語学のためには、じぇんとるめんなイギリス英語で分かりやすく喋って欲しかったけど、SF っぽく、そこはかとなく近未来的にかっちょええ雰囲気を醸し出すにはいくらか崩れていた方がいいのかもしれません。

そんなこんなで、沙羅曼蛇、グラディウスシリーズもそうですが、私なんかはゲームを遊んで初歩の英語を覚えたクチだったりします。
いくつか年上の友達は、デゼニランドとかミステリーハウスで英語をたしなんだぜ!と言っていましたが、私はもうちょっと世代がずれて、ハイドライドII とか XANADU のあたり。
ハイドライドII は、英語モードも搭載されていた(ような気がする。3だっけ?)けど、そうでなくともキャラクターやアイテム名などはすべからく英単語で書いてあるので、まぁ発音はあてずっぽですがスペルはよく覚たものです。当時の自分には、MYSTIC DRUG は難しかったなぁ…。単語の意味が分かるようになったのはずいぶん後になってからだと思います。
XANADU も全部英語でしたが、アレは敵キャラの名前とかが微妙にアレンジしてあって、「正しい」英語のつづりではないものが多いのでくせ者でしたわ(^^;
シナリオII では、ショップで表示される英文を読解できないとレベル11 に行く条件がわからなかったりして、あの頃は国産のゲームでもそこそこの英語力を必要とされて当たり前だったな〜とか懐かしんでみたりもします。(まぁ、フォントとか文字についやされるバイト数とかの問題だったんだろうけど)

時は移り変わって現代は、MMORPG や FPS のゲームをプレイするのに語学力が必要な時代になりました。
いや。正確に言うと、世界中の人とコミュニケーションをとる手段としての英語、が必要なんですよね。語学力が必要なのはもちろんですが、ゲーム画面の向こうには、人格を持った人がいるんだ…ということがわかってないといけない。そういう意味では、ファルコムやT&Eが全盛だった時代よりも、今のゲームの方がずっとレベルの高いものをユーザーに要求しているのかもしれないけれど。
そこらのへん、今時の中学・高校生はどうなのかしら…。
 

さてさて。急遽昨日思い立った旅行計画は、勢いでそのまま実行に移されることとなり、明日から3泊4日でお出かけしてまいりますわ〜(^^/
明日の金曜は、リッチに空路で出雲大社に。土曜日は松江に行って城下町をぶらりと。日曜は広島の宮島で瀬戸内海を眺めて月曜に新幹線で帰ってくる予定です。
宿と航空券は確保しましたが、それ以外は全然決まってないので、ホテルでガイドブックを眺めてどう歩こうかなーと考える、と、自分で言うのも何ですが、私にしては珍しく行き当たりばったりなお出かけをしてきたいと思います。

てな訳で、関東は朝に霜がおりるとかなんとか天気予報で言ってたりして、1,2月の寒さがちょっと戻ってきたかのような今日この頃のことであります。


4月4日(水)

思案中その2。
むむぅ。愛媛と広島の間だって、距離の割にえらい移動がしんどいのね。船で渡るか、瀬戸大橋までぐるっと回るかの2択か。
おまけに愛媛と高知の間も、ぐるっと海岸線沿いに移動するか、さもなくば空路になるっぽい。
地図で見る限りは四国の面積広くないけれど、交通を使って移動することを考えると、じつはものすごーく広いと思った方が良さそうだ。

四国に行かずに山口県に行って、小学校だか中学校だかで習った、秋吉台を見てこようかなぁ。


思案中…
空路で高知。鍾乳洞とか見てみる。実は見たことがない。
愛媛に渡って、松山城か宇和島城を眺める。松山の方がいろいろ見るところがありそうだけど、宇和島の方がほどよく寂れてていい予感がする。
広島に渡って宮島を眺める。尾道もちょっと興味あり。

食べ物。
高知、サバ?鮎?カツオ?
愛媛、キジ肉?
広島、牡蛎とお好み焼き。


なんだか無性に

    海が見たい。

と思った。
どうせなら遠くがいいなーと思って九州のあたりをいろいろ調べてみたんだけど、調べて分かるのは

    食べ物のことばっか

だった。
それはそれでいいんだけれど、食べ歩くなら東京で十分(だと思う)ので、どうしたものかと思っていたら、友人が

    天橋立はよかったよ。日本三景でも見てきたら?

とアドバイスをくれたので、瀬戸内海の宮島を見に行くのがいいかも、と思案中。
広島、愛媛、高知あたりがいいかなー。


先週までのあったかさがまるで嘘のように冷え込む、ここ最近の関東地方。
今日はなんとまー、都心では雪が降ったみたいですね。4月に東京で雪が降ったのは19年ぶりとかニュースで言ってました。

神奈川県も、朝から天気のはっきりしない雲行きだったんですが、お昼に外に出かけてお弁当をかって、お花見としゃれ込んできましたよー(^^/

場所は、知る人ぞ知る、知らない人は全く知らない相模川の河川敷。(なんてローカルな…)
夏には「厚木鮎祭り」という花火大会が行われるんですが、ちょうどそのあたりは河原に沿ってずらりと大きな桜が並んでいて、春になると、おじちゃんおばちゃん、子供連れの家族なんかで賑わうちょっとしたお花見スポットなのであります。

さて。お昼ちょっと過ぎの1時頃に河川敷に到着すると、ガヤガヤと聞こえてくるのは子供達のはしゃぎ声。見ると、河原にある大きめの公園でたくさんの子供達が遊んでいました。

   「ああ、そうか。明日5日ごろから学校の新学期が始まるんだろうから、今日は遊び納めって感じなのかな」

と、遠目に眺めつつ、子供の親御さん達がシートを広げている傍らに自分も陣取って、お弁当を広げました。

視界を横切る河川敷の桜並木はちょうど満開の頃合いで、ソメイヨシノのうす桃色の花が一面に咲いています。
空は雲が多く、日が隠れるとちょっと寒くて日が出るとちょっとあったかいという感じだったのですが、風が吹くと桜吹雪が舞う様はいつ見てもなかなかどうして味のある光景であります。
これぞお花見ー!っていう手応えばっちりで、これで日本酒をついだおちょこに桜の花びらが落ちようものならもはや完璧すぎて言葉も出ない感じでありますが(笑)真っ昼間からお酒を飲むのもアレなのでウーロン茶でがまんがまん。
桜の香りがただようお弁当のさくらおこわを食べつつ、春の景色を楽しんで参りました(^-^/

んーむ。この調子だと、南関東のソメイヨシノは今週末がお花見日和ですね。来週末はもう駄目かもなぁ。
記録的な暖冬と言われた割に春先になって急に冷え込んだ関東地方でありましたが、そのせいかどうか、桜の花見が出来る期間はなんだかとっても短そうな予感で一杯の今日この頃のことであります〜。


4月3日(火)

のーみそこねこね、コンパイル。

というわけで、ゲームに出てくる脳みそといえば、沙羅曼蛇1面のボスが一番有名…なのか?
このボスと戦うとき、「Shoot the enemy's head!」って喋りましたっけか。グラディウスII からだったかなぁ、喋るの。ちょっとそこらのへんあやふやです。

グラディウスと比べるとゲーム的にはちと今ひとつなところがあったような気もしますが、ステレオで鳴る BGM が好きでしたねー。
ちなみに今遊ぶと、縦スクロールの4面の終盤、画面上方から隕石が一斉にどひゅーんと飛んでくるところで死んでしまってとてもしょんぼりです。トホ(涙)当たり判定でかいよね、沙羅曼蛇…
でもって、その後の3連コアでめちゃんこ玉を吐かれてどうにもならなかったりすると泣きたくなりますわ(笑)
地上の施設を破壊しておくと玉を吐かないというのは本当なんでしょうか。都市伝説なのかなぁ。
 

よくよく懐かしんでみると、マジンガーZとかグレートマジンガーとか、ロボットののーみその部分に操縦者がパイルダーオンするのは、実に分かりやすいというかむしろ安直すぎるというか、良くも悪くもレトロテイストなところがほほえましく思えるものです。ザブングルだってダグラムだってそうだった。鋼鉄ジーグなんか、主人公が頭部に変形までする始末だよ(笑)

それが、ロボットの腹の部分に乗り込むようになったのはいつからだろう。
やっぱ、ガンダムからなのかなー。


4月2日(月)

R-TYPE シリーズ。
初作 R-TYPE は今ひとつ肌に合わなかったのでやり込んでおらず、「脳みそカプセル」…という言葉が指すものがぱっと浮かんでこないんですが、どことなく卑猥な形をした敵が多かったのは結構イメージに残ってます(笑)
映画で言うと「エイリアン」に出てくるようなデザインの敵が多くて、当時は斬新だったなぁ。セガも、その名もずばり「エイリアンシンドローム」というタイトルのゲームを出していましたが、こちらには特に刺激的なキャラクターはいなくて、ごくごくおとなしいものでした。

心臓がどっくんどっくんいってるようなボスキャラが出てきたりして、未知の生命体の生々しさと、どこか SF っぽいメカメカしさが微妙にマッチした、独特の世界観をもっていたゲームだと思います。R-TYPE。
Δあたりはだいぶ薄くなってた気がするけど、FINAL ではかなり生々しさが復活してました。パワーアップの系統に寄生体を取り込むタイプがあって、アレはちょっと受け付けなかったなぁ(^^; そのあたりでプレイやめちゃいましたよ。

ゲームとして面白いものがお気に入りになるのはもちろんですが、R-TYPE に代表されるような、独特の世界観を貫いているゲームっていうのも強く印象に残るものです。
前にも書いた気がするけど、個人的にはドラゴンスピリットとドラゴンセイバーがお気に入りで、前者は豊かで起伏に富んだ自然が美しく描かれ、後者では荒廃して侵食されていく世界がはかなく描かれていました。
もっと昔のゲームを思い出してみれば、例えばゼビウスなんてゲームは、きれいに統一された世界感で描かれていたなーと感心することしきりです。
悪くいえば単調とも言えるけど、ギリギリのところでいい方向性にまとまってたというか。この点に限っていえば、後生のゲームにも決して引けをとらないものを持っていたと思います。
 

さてさて。個人的に関心大なのは、キャラクターが刷新される予定の、次作東方Projectがどんな世界観で描かれるのか…ってなところですが、ここはひとつ、夏コミを楽しみにしておくことにいたしましょうか〜(^^/


イスラエルに長期出張中の友人のブログ

出不精なんだけれども、知らない土地を歩くのはかなり好き、という私は、こういう人様の旅行記を眺めているのが結構好きだったりします。
特にイスラエルなんていう国は、北米、欧州、アジア諸国などと比べるとなじみが薄く、おまけに年がら年中ドンパチやってそうなイメージがあって、縁が遠い国ですよね(笑)

珍しい景色や、おいしそうな食べ物の写真を見ていると、自分もいろいろ旅をしてみたいという気分が盛り上がって来ます。
手持ちのパスポートは…残念ながら期限が切れているから、今月中に出かけたいとなると国内か。どうせ行くなら遠くに。北海道か九州沖縄に行きたいかなぁ。
んむむ。旅に出ることを前提に、ちょっとあれこれ調べてみようかしら。

ちなみに、イスラエルに出張中の彼は、滞在期間も2ヶ月になろうとしていて、もういい加減飽きた〜とか言い始めてます(^^;
この国は四国くらいの面積しかないそうで、そりゃー2ヶ月もいたら観光名所も歩きつくしてしまうわな。
ここはいっそのこと、ガザ地区やパレスチナ自治区まで足を運んで、漢を上げてきて欲しいものだぜ!(笑)
# いや、まずは無事に帰ってきてよ。ホント。


4月1日(日)

昨夜の暴風が一夜明けてすっかりやんで、いいお天気になった関東地方。
なにげにぽえーっと外に出かけて、かたくりの花を眺めつつハイキングに行ってきました。

いまだに単線で、ボタンを押さないとドアが開閉しないという、神奈川県では屈指のローカル線(笑)JR相模線に乗って橋本駅に到着。
院生時代には、橋本駅からバスに乗って東京工科大にバイトに行ってたんですが、当時の駅舎とまるで別物の建物になっているのでびっくりですよ。面影がまるで残ってません。
もしや駅を間違えたのかとアタフタしながらバスに乗り込んで、一路山の方へと乗り込んで参りました。

地面の中はみっちり球根が詰まっていそうなかたくりの群生地

さて。
「かたくり」という花はユリ科の多年草なんですが、オニユリみたいに背の高いものではなく、小さなタンポポくらいの大きさです。
そこに親指の先程度の紫色をした花が咲くので、よく言えば素朴な、悪く言えばそこらの雑草と見間違えてしまいそうな(笑)花なんですが、朝9時頃に見に行ったら、ごっついカメラを持って(あれは光学カメラだな)これまたきちんとした三脚を使ってパシャパシャと本格的な写真を撮っている人がそこら中にいたので、きっと貴重なものなんだと思います。
どのくらい貴重かというと、なんとまー、芽を出してから花が咲くまで7年かかるそうな。小学校一年の時に種を植えたら、花を見る頃には中学生になっている、と表現すればいささか感慨深いものがありますね。
# そのわりに、昔は球根から片栗粉を作っていたから「かたくり」という名前が付いたとゆー、かなりいい加減な扱いを受けてる花でもある(笑)

一通りかたくりを見て歩いた後は、山に入って行ったんですが、周りの景色を眺めていてもあれやこれやの花はあまりみかけません。
関東ではソメイヨシノの桜が満開のようですが、山桜はまだ時期が早いらしく、咲いているところでも3分咲き、と言ったところでしょうか。
かたくりの里では桃の花が満開でしたねー。分かれた枝が真上に伸びていく、あの桃の独特の枝振りを見ていると、三国志の「桃園の儀」とか思い出して妙に嬉しくなったりした(笑)ので、桜の不足分は桃で補完できてよかった、としておきましょう。

ほうき桃、という桃の木。ほうきが逆さまになったように枝が伸びます。

そんなわけで、花にはあまり恵まれていなかった山道でしたが、ヒノキの山林を練り歩いて十分に森林浴を味わって来ることが出来ました。
今日歩いた道のりは、標高こそ低いものの、登っては下りて、また登っては下りての繰り返しでえらい疲れていい運動にもなりましたわ。足は重いわ、腰は痛いわでそりゃもう大変さ!(汗)

こりゃ、明日体が満足に動くかどうか怪しいなーと思いつつ、今日は早めに床につくことと致しましょう〜(^^/